2019年に見た映画61本総まとめ&おすすめ6選。
私は普段映画を見ると、Googleドキュメントで内容や感想を記録するようにしています。そこで、今年見た映画を数えてみたら、映画館やレンタル・配信での視聴も含め、合計58本でした。結構多い…。
※2020.1.19追記:さらに3本見ていた作品があったので、加筆しました。合計61本です。
自分の記録を兼ねて、見た作品の一覧と、とても良かったおすすめの作品をまとめてみます。
見た映画のデータ
製作国
まずどんな映画を見てきたのか、製作国別でカウントしてみました。
今年一番見たのは韓国の映画でした。春先に、韓国バラエティから韓国映画にハマり、レンタルなどで好きな俳優さんが出ている作品を追ったりしたので、だいぶ数が増えました。
韓国映画は、社会性に富んだ作品や、ハラハラ・ドタバタ感ある脚本など、私が好きな要素が多いです。
見た手段
次に、どうやって映画を見たのか、手段別にカウント。
映画館で見たのが半数近く。映画館では、音楽や映像に迫力があるのはもちろん、体験やお出かけ先として楽しんでいます。また、レンタルショップや配信で見かけても見ようとするかはわからない作品でも、映画館のHP等をみて「こんな作品があるんだ」と知って、「興味を持った今のうちに見てみよう」というつもりで映画館に行くことが多いです。
見た作品一覧と個人的評価
では、上記円グラフと同じ製作国別で、見た映画を一覧にしてみます。個人的な評価もつけてみていますが、基準としては
- ☆5つ:とても良かった!他の人にもぜひおすすめしたい!!
- ☆4つ:良かった。見て損はなかった。
- ☆3つ:期待とはちょっと違った。ちょっと良さがわからない。
- ☆2つ:よくわからなかった
という感じ。基本は☆4つです。
韓国編
いつか家族に | 2015 | ☆☆☆☆ |
LUCK-KEY | 2016 | ☆☆☆☆☆ |
ハイヒールの男 | 2014 | ☆☆☆☆ |
ベテラン | 2015 | ☆☆☆☆ |
コンフィデンシャル/共助 | 2017 | ☆☆☆☆ |
パイレーツ | 2014 | ☆☆☆☆ |
ダブルキラー | 2010 | ☆☆☆ |
極秘捜査 | 2015 | ☆☆☆☆ |
レッスル! | 2017 | ☆☆☆☆☆ |
国選弁護人ユン・ジンウォン | 2015 | ☆☆☆☆☆ |
大誘拐〜クォン・スンブン女史拉致事件〜 | 2007 | ☆☆☆☆ |
殺人の輪廻 | 2015 | ☆☆☆☆ |
弁護人 | 2013 | ☆☆☆☆ |
チョン・ウチ 時空道士 | 2009 | ☆☆☆☆ |
ライターをつけろ | 2002 | ☆☆☆☆ |
ジェイル・ブレーカー | 2002 | ☆☆☆ |
あいつだ | 2015 | ☆☆☆☆ |
敵との初恋 | 2011 | ☆☆☆☆ |
My Son | 2007 | ☆☆☆☆ |
タチャ 神の手 | 2014 | ☆☆☆☆ |
義兄弟 | 2010 | ☆☆☆ |
リトルフォレスト | 2018 | ☆☆☆☆ |
JSA | 2000 | ☆☆☆☆☆ |
レンタルも含めいろんな作品を見ましたが、韓国のバラエティ「三食ごはん」で見た俳優さんを追って見た作品がほとんどです。
アメリカ編
※英語のカタカナ表記が日本語版タイトルになっているものは、基本的に英語で書きました。カッコ内に英語表記があるものは、日本版のタイトルと英語が結構違う作品。
Baywatch | 2017 | ☆☆☆☆ |
Green Book | 2018 | ☆☆☆☆ |
Arranged(幸せのアレンジ) | 2007 | ☆☆☆☆ |
記者たち(Shock and Awe) | 2017 | ☆☆☆☆ |
Supersize Me | 2004 | ☆☆☆☆ |
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(WHERE TO INVADE NEXT) | 2015 | ☆☆☆☆ |
Beautiful Boy | 2018 | ☆☆☆☆ |
ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス | 2017 | ☆☆ |
Toy Story 4 | 2019 | ☆☆☆☆☆ |
主戦場 | 2018 | ☆☆☆☆ |
Rocketman | 2019 | ☆☆☆ |
Neighbors | 2014 | ☆☆☆☆ |
Dirty Grandpa | 2016 | ☆☆☆☆ |
Neighbors 2 | 2016 | ☆☆☆☆ |
Spotlight | 2015 | ☆☆☆☆☆ |
一部、以前ブログで感想などを書いたものもあるので、貼っておきます。
その他外国編
こちらは製作国も含め、表にしました。
バジュランギおじさんと、小さな迷子 | インド | 2015 | ☆☆☆☆☆ |
家へ帰ろう | スペイン・アルゼンチン | 2017 | ☆☆☆ |
バハールの涙 | フランス・ベルギー・ジョージア・スイス | 2018 | ☆☆☆☆☆ |
ナイジェリアのスーダンさん | インド | 2018 | ☆☆☆☆ |
私はナジューム、10歳で離婚した | イエメン・UAE・フランス | 2015 | ☆☆☆☆☆ |
My Bookshop | スペイン | 2017 | ☆☆☆ |
リアム16歳、はじめての学校(Adventures in Public School) | カナダ | 2017 | ☆☆☆☆ |
存在のない子供たち | レバノン・フランス | 2018 | ☆☆☆☆☆ |
あなたの名前を呼べたなら(Sir) | インド・フランス | 2018 | ☆☆☆ |
Hotel Mumbai | オーストラリア・アメリカ・インド | 2018 | ☆☆☆ |
GUBRA | マレーシア | 2006 | ☆☆☆☆ |
At the Horizon | ラオス | 2011 | ☆☆☆☆ |
第三夫人と髪飾り | ベトナム | 2018 | ☆☆☆☆ |
家族を想うとき(Sorry We Missed You) | イギリス・フランス・ベルギー | 2019 | ☆☆☆☆ |
ヨーロッパ、中東、インド、東南アジアなど、いろんな国々が舞台の映画を見ました。「異文化への窓」として、いろんな社会を覗けたような作品も多かったです。
日本編
鍵泥棒のメソッド | 2012 | ☆☆☆☆ |
さいはてにて | 2015 | ☆☆☆☆ |
リップヴァンウィンクルの花嫁 | 2016 | ☆☆☆☆ |
コンフィデンスマンJP | 2019 | ☆☆☆☆ |
長いお別れ | 2019 | ☆☆☆☆ |
新聞記者 | 2019 | ☆☆☆ |
天気の子 | 2019 | ☆☆☆☆☆ |
秒速5センチメートル | 2007 | ☆☆☆☆ |
私は光をにぎっている | 2019 | ☆☆☆☆ |
外国の作品を多く見ていて、それに比べると邦画は少なめ。でもこれでも、私にしては結構見たな?という感覚です。特に映画館で見たもの(2019年製作)が多い。
おすすめの厳選5作品
上記で☆を5つつけた作品は11作品。その中でも特に良かった作品を6つ選んでみました。
バジュランギおじさんと、小さな迷子
インドとパキスタンという、領土をめぐる紛争もある2国の関係がモチーフになっていて、こんなことをタブーにせず作品にしているとは…と驚きました。国はいがみ合っていても、人同士はきっと繋がり合えると信じさせてくれる、希望の持てる物語でした。
インド映画らしく、カラフルな色彩やミュージカルシーンもそれなりにあって、見応えがありました。特に序盤、パキスタンからインドへ迷い込んだ少女シャーヒダーがバジュランギに出会うお祭りの場面は圧倒的。見ている自分もその場に放り込まれたかのように、映像や音楽が持つ活気や興奮の刺激が脳にビリビリ来るような感覚になって、圧倒されました。映画館で見れて良かった。
↓この映像の場面です。パキスタンの家族が悲しむ場面から、一気にお祭りに連れて行かれます。
ドタバタっぷりやロードムービー感もとても好きだったし、シャーヒダー役の子が可愛すぎて癒されるし、見どころ満載。これは本当におすすめです。
バハールの涙
ISに支配された街で捕らわれたクルド人女性バハール。フランスへの留学経験もある弁護士だったが、性奴隷として売買され、脱出したのち、IS捕虜経験者だけで組織された部隊で兵士となります。
そして、バハールの部隊に付いて前線で取材をする、フランス人女性のジャーナリスト、マチルド。彼女は夫もジャーナリストだったが、リビアで地雷により亡くなっている。そんな2人の女性の視点と回想をもとに進んでいく物語です。
「戦場で“戦う”女性」というテーマが通底していて、終始緊張感のある作品でした。バハールの精悍な顔つきや使命感、リーダーシップが心底かっこよくて、「ナウシカみたいだなあ」と思って見ていました。絶望的に見える状況を描いていても、バハールをはじめかっこいい女性たちが見られたから、勇気をもらうためにまた見たいと思えています。
ISやシリアの紛争は未だ終わりが見えず、現在進行形の問題。そんな「今」の問題をここまで主題として扱っていること、そして作品に出てくる女性たちと似た経験を実際にした人たちに取材もしているということで、リアリティがすごかった。
存在のない子供たち
こちらも中東を舞台にしたリアリティある作品。詳しくはこの記事で書きましたが、キャストが素晴らしかったです。
JSA
韓国旅行に行く前、「地球の歩き方」の板門店ツアーについてのページに「映画“JSA”でも有名な〜」と載っていて、「これは見たほうが良さそう」と思って見ました。2000年の作品。
朝鮮半島を二分する「38度線」一帯にある、南北両国の兵士が国境警備をする共同警備区域。その北朝鮮側の兵舎で、ある日銃撃事件が起き、中立国による捜査が行われる。実は事件の前、その兵舎では南北の兵士たちの禁断の交流があった。その顛末を、事件前と事件後の時間軸を行き来しながら描いている作品です。
同じ民族・同じ人間としてのなんでもない交流や友情に希望を持ちたくなりつつも、事件後の悲劇的展開も同時に見ることになるので、「いつこの関係が終わってしまうんだろう」と終始ハラハラさせられる映画でした。見終わったときはどっと疲労感があったくらい。
一番印象的だったのは、板門店の「青い家」での事件の取り調べの場面。そこに呼び出され居合わせたた主人公の南北の兵士たちが、絶対にバレてはいけない人間関係を隠すため相手を罵倒したりする一方、その行動には相手のためを想う本音が隠れていて、それをお互いに感じながら事を進めていくという。本音を言えない、表と裏の狭間で引き裂かれそうな感覚や、どうか伝わってくれと願う本心を見事に演じていて、引き込まれました。「“演じている人”を演じる」というのもすごい。
LUCK-KEY
業界で有名な「殺し屋」が、銭湯で倒れて記憶喪失に。そこに居合わせた、貧乏で将来に絶望している役者志望の青年。「殺し屋」の良い身なりを見ていた青年が、ロッカーの鍵を自分のものと交換してしまうところから始まる物語。ただの“入れ替わりもの”では終わらない、様々な要素が詰め込まれた作品です。
私は「大好きな俳優ユ・ヘジン主演」というだけで見て、予想していた作品像と違いすぎて、良い意味で裏切られ続けました。本当、「エンタメの真髄」ではないかと思うくらい大好きな作品になりました。
なので私としては、予告編やジャンル等も含め、まずは出来るだけ何も知らずに楽しんでみてほしい作品。(一応予告編は貼りましたが。笑)楽しめる作品であることは間違いないです。
天気の子
「君の名は。」に続く新海作品として話題になったこの作品。アニメーション映画は久々に見ましたが、瑞々しい画面や物語に心震えました。
この6作は、今でも見終わったときの余韻を思い出すくらい、濃厚で大満足だった映画です。機会があればぜひ見てみてください。
長くなりましたが、今年より前に見た映画ももっとまとめてみたくなったし、これからも映画は色々見ていきたいと改めて思いました。