靴底が削れたら自分で修理!「シューズドクターN」で肉盛り補修する方法。
靴はしばらく履くと、底がすり減ってきがちです。底が削れすぎた状態で履き続けると、バランスや歩き方が悪くなったり、穴が空いて浸水したりもするでしょうし、買い換える人も多いと思います。
しかし、靴底以外の部分は問題ないのに、靴を捨てたり買い換えたりするのはもったいないと思いませんか?
私はこの5年ほど、靴底は自分で直して履いています。特別器用なわけでもないし、そこまで上手くできてはいませんが、「この程度でもいけるんだ」「自分にもできるかも」と思って頂けると思うので(笑)、そんな紹介も兼ねて、やり方を書いてみます。
使うのは「肉盛り補修剤」
ゴム製の靴底にゴムを補填するための「肉盛り補修剤」を使っています。私が使っているのはセメダインの「シューズドクターN」。私は東急ハンズで買っています(靴のお手入れグッズなどの売り場にあるはず)。
色は白・黒・茶色があり、容量も20mlと50mlがあります。1〜2足分の修理なら、20mlでも十分余ります(なんなら数ml分しか使わない)。今回は、数年前に買ってあったこちらを使いました。▼
正直、「どんだけ靴底直せばこんな容量使いきれるんだろう?」と思うサイズ感です。厚底の靴を、家族分も含め数足直すとかでしょうか。
封を開けたら徐々に固まってしまうので(しばらく経つとチューブの口が固まってます)、なるべく早めに使い切りましょう。
ちなみに、メルカリで使いかけのものを出品している人もいるので、それを活用するのも良いと思います。私は1度出品したことがあり、すぐ売れました。
補修剤の使い方・補修方法
では、以上のものを使って、どうやって靴底を直しているのか、方法やコツを紹介します。
まず今回直すのは、スエードのぺたんこ靴。サイズも形もぴったり&超好みで、この4〜5年にわたって愛用しています。以前も2度ほど補修していますが、また底が削れて、補修した分がほぼなくなってしまいました。
ちなみに、これまでは黒の補修剤を使っていましたが、今回は白です。最初は目立ちそうですが、徐々に汚れていい具合になると思われます。でも黒の方が目立たなくてよかったかなとは思いますw 色選びの参考までに。
また、「シューズドクターN」のパッケージ裏面にやり方などは詳しく書いてあるので、ちゃんとしたやり方はそちらを見てくださいね。
では、私のやり方を紹介します。
用意するもの
- 補修剤のセット(ゴムチューブ、ポリ板、ヤスリ、へら)
- テープ:ポリ板を固定するのに使います。靴の素材によりますが何でも良いと思います。靴にテープのベタベタが残らないように注意。
- 要らないチラシなど:へらや、かき取ったゴムを置いておくのに使います。
①ブラッシングなどで靴底を綺麗にする
洗える素材のものであれば洗っておいたり、濡らした雑巾などで拭いておくと良いかもしれません。
②ヤスリをかける
補填したゴムがちゃんとくっつくように、靴底にヤスリをかけます。
しかし、それでも素材や状態によっては取れます…(笑) 以前、ちょっとツルツルで固めの靴底を直して、雪の道を数日歩き回ったら、いつの間にか取れていました。
③ポリ板をつける
靴底の形に沿って密着させます。側面の形によっては結構難しいかもしれませんが、間ができてしまうと形が悪くなってしまいます。
今回やった後気づきましたが、この時にゴムを塗るときの基準線などを引けたら良さそうです。
④ゴムを出して塗る
ゴムをチューブから出して靴底につけて、へらで平らに塗ります。コツとしては、
- 乾きにくくなるので、5mm未満くらいの厚さにする。
- ケチらず多めに出して拭う方が、均等に塗れる
といったところです。
⑤しばらく乾かす
半日もあれば表面は固まりますが、乾ききっていないで履くとゴムが潰れて形が崩れます(経験あり)。厚さや季節によりますが、履くまでには丸2日くらいおけばよし。
⑥ポリ板をはがして形を整える
1日置いて、ポリ板をはがしてみたところ、こんな感じに。
板側面に沿ってついたゴムは手でもちぎれるし、角など薄いところはハサミで切れます。形を整えます。
完成したのを、やる前と比較するとこんな感じ。
これでまた、しばらく安心して履けそうです。
靴底・削れ以外も直せます。
ちなみに、この補修剤は、靴の底以外の部分にも使えます。
例えば、靴底の真ん中が左右にパックリ割れてしまったのを塞いだり。靴底の先端の剥がれを補修したり。
今回、靴底と合わせて先端の剥がれ・ヒビを直してみました。片方なかなかひどい具合になりましたが(笑)、しばらく履いていれば色も汚れで馴染むので、そこまで目立たないはず…。
完璧を求めるのであればプロに任せた方がいいかもしれませんが、自分で直してみるとより一層愛着が湧くし、安く済ませることができます。お気に入りの靴を捨てずに長持ちさせるためにも、ぜひやってみてください。