洗剤なしで食器洗いするために、びわこふきんを導入。1ヶ月使ってみた感想。
1ヶ月ほど前、「びわこふきん」を買い、時々する食器洗いで使っています。使い始めた理由と、今のところの感想を残しておきます。
びわこふきんとは
wazawaza.shop-pro.jp
上記サイト「わざわざ」が紹介していて知ったこの商品。琵琶湖の環境汚染が問題となった時に、洗剤を流さずに食器洗いができるよう、愛知県・豊橋の会社が開発したふきんです。
滋賀県琵琶湖の汚染が洗剤に含まれるリンよって引き起こされ、地域住民がリンを含む洗剤を追放する運動を起こしました。時を同じくして、洗剤を使わずに洗い物が出来ないかと『びわこふきん』を開発したのが朝光テープ株式会社。びわこの水を汚さない、新しいふきんが誕生しました。
使い始めた理由
洗剤を垂れ流したくない
前々から、「化学的な洗剤を使いたくない」という思いがあった私。シャンプーをやめて石鹸を使い始めたのも、歯磨き粉を天然成分のものに変えたり使うのをやめたりしたのも、その思いの上にあります。
食器洗いも、「軽い汚れならスポンジだけでも落ちるな」と思ってたまに試したりはしていました。でも、スポンジは洗剤と一緒に使うのを想定されていると思うので、これでいいのかな?という不安もありました。
アクリルたわしもありだけど、「大地の上のもので暮らす」のを徹底したい
洗剤を使わない食器洗いの手段として有名になってきているのは、「アクリルたわし」ではないでしょうか。
アクリルの毛糸から作るアクリルたわし。洗剤なしでも汚れをからめ取ってくれるそうです。
アクリルたわしはアクリル100%の毛糸で作ってあるため、アクリル特有の細かい繊維でできている弾力性のある毛糸と、毛糸どうしが生み出す通気性・通水性のおかげで、ミクロレベルの細かい汚れをかき出して取り込んでキレイにしてくれるのです。
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100均でも買えるという糸で作れたら安上がりだし良いかな、と思っていましたが、少し気になったのはその素材。アクリルが化学製品であることには変わりない。アクリルたわしの寿命がきたら捨てることになるけど、燃えるゴミとして石油からできたものを出したくないなあ、という懸念がありました。
アクリルは化学繊維のなかで、合成繊維に分類される素材です。石油を原料とする繊維ですが、羊毛(ウール)に似た性質持つことが知られています。
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一方びわこふきんは、綿100%。ボロボロになるまで使っても、端切れとして油っこいものを拭いてから捨てられるだろうし、燃えても大きな害はないはず。できるだけ「大地の上のもので暮らす」ことに繋がる選択をしていきたいので、その納得感や好奇心でびわこふきんを選びました。
びわこふきんを買ってみた
近くの店で見つかる気がしなかったので、オンラインでびわこふきんを探し、楽天市場で購入。私は送料等込みで730円で買いました。(▼私が買ったショップとは少し違いますが参考までに。)
実際見てみると、ふきんと言っても目が粗い。良い具合のゴワゴワ感が期待をそそります。
※2019.11.12 追記
先日、東急ハンズでも見つけました!隣にスポンジもあるし、水回り関係のコーナーだったと思います。
使ってみて感じているコツ
私の使い方は、8つ折り(3回畳む)にして先半分くらいをびしょびしょに濡らし、そこを食器に当てて洗っています。ふきんの水分と凸凹で汚れを落とすイメージ。
使い始めてまだそれほど経っていませんが、今のところ感じているコツをいくつかご紹介します。
コツ① ちょっとした汚れもできるだけ事前に拭いておく
「わざわざ」などオンラインショップのサイトでも書いてありますが、食器洗いをする前には端切れなどで食器の油汚れを拭いておくと良いです。
私は今のところ、外食先などでもらって使わなかった紙ナプキンで汚れを拭くようにしています。軽い油汚れ(例:焼いたソーセージを載せたお皿)には効いているようですが、油っこいおかずを載せた皿などには、紙ナプキンではいまいちなのかな、という感覚です。古布の端切れの方がしっかり汚れが落ちそうなので、今後比較していきたいところです。
でも、食後に食器を水に浸けておいたり、ふきんで洗う前にざっと水で流したりするだけでも有効。汚れの程度や質を見分けて対応を工夫すると良さそうです。
コツ②「キュキュッ」を求めすぎてはいけない
洗剤を使うと、CMでもよくPRされているように「キュキュッ」となるまで油を落とせます。今のところ、重めの汚れのある皿などでそこまで油分が取れたことはなく、びわこふきんを使った食器洗いでは、全部が「キュキュッ」となるのは期待できないと思います。
しかしこれは必ずしも悪いことではありません。そもそも、日々使う食器や料理道具をそこまで洗い上げる必要があるんでしょうか。
食器用洗剤にせよ、ボディーソープや洗顔料にせよ、洗剤は強力で必要以上に油分を落としていると感じています。そしてそのせいで乾燥した肌を保湿する商品を買って使う。保湿という用途でも、ハンドクリーム、化粧水、乳液など、いろんな種類があります。
でも本来、洗剤も保湿剤も要らないのでは?そして、どちらも何かしらが要るとしても、洗剤も保湿剤も使う場所・部位ごとに分かれた商品があるけれど、その違いは本当に意味があるものなのでしょうか?これってもはや、安く作れる化学製品を多種類開発し、いろんな商品を買わせたい「大企業の陰謀」じゃないかと思ってます。
そして鍋や皿のことを考えても、油汚れを完全に落としても結局次の日も同じように油を使った料理が載るのであれば、汚れが蓄積していかない程度に洗えれば良いのではないでしょうか。
そう思うと、びわこふきんを使っていると「これくらいが自然で良いな」と思います。
コツ③ 洗う、干すなどメンテナンスした方が良い
ふきんを使い終わった後は、石鹸でざっと洗って室内で干しています。最初は水だけで洗っていましたが、生臭さが気になってきたので石鹸洗いを追加。また、晴れた時は外で干しています。
このようなメンテナンスをした方が、臭いをはじめ衛生面で気になることが減り、清潔に使えている実感があります。でも面倒なら、スポンジや台拭きなどと同じ感覚で台所に置いておいても良いと思います。
コツ④ 洗う順番を考えよう
これは食器洗い全般に言えることでもあります。汚れの少ないものから順に洗った方が、ふきんが絡め取った汚れが、それほど汚れていなかったものに移るのを防げます。
コツ⑤ 食器の放置は良くない。すぐ洗った方が落ちる。
こちらも食器洗い全般に言えることです。ご飯を食べ終わったらなるべく早めに洗ってしまいましょう。洗剤を使えば、しばらく置いてしまった汚れも強力に落とせるかもしれませんが、ふきんだけではそうもいかないと思います。
また、今のところ夏なのもあって常温の水で洗ってしまっていますが、お湯の方がびわこふきんの効果も上がりやすいと思います。
メリット:体にも、環境にも良い
洗剤を使わないから、洗剤による手荒れもなく、環境にも良い。洗剤を買うコストも手間もなくなります。洗剤を置かなくなれば、台所もすっきりするかも?
デメリット:落ちにくい油汚れが気になる時がある
まだ使い慣れていないのもあってか、重めの油汚れは、事前に拭いた上でふきんと水で洗い流しても「残ってるな、、」と感じることがよくあります。これから改善させていきたいですし、どれほど改善できるのかチェックしていきます。
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