ふーみんLABO(仮)

26歳女が「納得できる自己紹介」を目指して執筆中。エコ・節約・映画など、私の頭の中を可視化するため、とりあえず色々書いてみようという実験です。

韓国のバラエティ番組「スーパーマンが帰ってきた」に見る面白さと違和感。

AbemaTVで韓国のバラエティ番組に出会い、この1年でドラマや映画も見てみたり、韓国に行ったりしてきました。好きな番組がいくつかある中で、私が一番長く見続けている番組が「スーパーマンが帰ってきた」。スポーツ選手やタレントとして活躍するパパたちとその子どもたちが、ママなしで過ごす時間を追う、リアリティショー的番組です。

この番組の出演者や、見て思ったことを書いてみます。

 

どんな番組?

普段はスポーツ選手・俳優・タレントなどとして活躍している男性たちが、パパとして、自分の幼い子どもたちと家や外出先で過ごす様子を面白おかしく取り上げる番組です。番組を撮っている時は基本的にママは外出し、パパだけで料理や世話をこなします。

子どもたちの可愛さに癒されるし、日々巻き起こるハプニングや、それに対応するパパのアイデアやドタバタっぷりが面白くて見応えがあります。

AbemaTVでは、K WORLDチャンネルでほぼ毎週木曜19:20〜21:00頃に放送があり、その後ビデオで見ることができます(タイミングによりますが、今は過去5回分が無料で見れます)。韓国での放送より約半年遅れで放送されています。

こちらからAbemaTVアプリ上の番組ページに飛べます▶︎https://gxyt4.app.goo.gl/jPCCn

 

登場する主な親子

現時点(2019年秋の日本での放送)でよく登場する親子について、私の印象を交えてまとめてみます。

イ・ドングク(サッカー選手)/ソラ、スア、シアン

長らく韓国代表でもあった選手で、今は全州のチームで活躍中。

5兄弟のうち下の3人が主に出演中。ソラとスアは双子の女の子。末っ子であり唯一の男の子シアンは、パパからイタズラを仕掛けられまくっています。小さいうちはイタズラのタネがバレにくいのと、タフに育ってほしいからしているようですが、やりすぎな時もあるような。。

パク・ジュホ(サッカー選手)/ナウン、ゴヌ

今は韓国南部の蔚山(ウルサン)のチームで活躍中のサッカー選手。プロ選手としてのキャリアは日本のJリーグから始めたようで、番組内で、同じくJリーグにいた外国人選手と日本語で話すシーンもあってびっくりしましたw その後ドイツのリーグにいた時に出会った女性と国際結婚。

とても面倒見の良いお姉ちゃんナウンは、韓国語はもちろん、ママ(ドイツ出身)や母方の祖父母(スペイン出身)の母語でも話すことができます。

サム・ハミントン(芸人・タレント)/ウィリアム、ベントリー

オーストラリア出身のパパ。

子ども2人は年子かつまだ幼いので、2人の世話に手を焼いている様子。いけないことを叱りつけるよりも、面白いアイデアで子どもの納得感を引き出している様子はとても面白いです。

 

コ・ジヨン(元アイドル・実業家)/スンジェ

昔アイドルグループ「ジェクスキス(Sechs Kies)」の一員として活躍し、今はマーケティング等を行う会社で働く実業家のようです。

1人っ子のスンジェは恐竜が好きで、とても利口な印象な子です。パパは子どもの視点に立つことが苦手なようで、何かこぼしたりするとすぐ怒ったり、外出先で喧嘩したり。感受性も豊かな子のようなので、パパがその芽を潰してしまわないか勝手に心配しながら見ています。。

 

番組の面白さ

リアルな家庭・子育てを第三者として見れる貴重な機会

当然ではありますが、家ってプライベートな場所だから、なかなか他の家庭のやり方を知れる機会ってないですよね。まだ小さい頃は友達の家に行くことがあったけど、今はほぼないし、行っても1人暮らしの家とかであって、「家庭」という感じではない。

そして子育てについても一緒で、家によって考え方はそれぞれだと思うし、子育て当事者じゃないと、なかなか子どもとちゃんと接する機会はないです。都市部では尚更。社会の中で育つはずの子どもにとっても、これから親にもなりうる周りの大人にとっても、お互いにとって機会損失だと思います。

そしてそういう状況だと、自分が育った家のやり方しか知らないことになる。それだと、何につけても、視界に入る選択肢が少なくなってしまうと思います。

だから、リアルな家庭および子育ての様子を見るのは、なかなか色んな参考になります。

パパによって子どもとの接し方が様々なので、「こんなアイデアもありなんだ!」「こうやって言っちゃったらかわいそうだな」と考えさせられることも多いです。

 

「子どもにとっては毎日が非日常」ってことを思い出させてくれる

日々巻き起こるハプニングや、小さなチャレンジ。それをつぶさに撮って取り上げているから、こちらも見ていて一緒に喜んだり、考えたりできます。時には、パパが気づかないうちに子どもがしたこと(“やっちゃった”ことでもあるし、初めて〜〜した!ということも)を取り上げていたりして。

だから、親にとっては「毎日がドタバタ」だろうし、子どもにとっては「毎日が非日常」なんだろうなと改めて思わされます。小学生くらいまでの、1日1日に全力だった頃。忘れたくない気持ちを思いださせてくれます。

 

登場する子どもの視点に立った編集

番組に出演する、いつもとは違う一面を見せる「スターパパ」がフォーカスされているのはもちろんですが、その子どもたちこそが主な出演者と言っても過言ではないくらいの番組構成です。そして子どもの視点にしっかり立っている編集なので、好感が持てます。

子どもたちが「お姉ちゃんだからしっかりしなきゃ」「パパが弟の世話ばかりで構ってくれない」と兄弟や親との関係で人知れず葛藤していることも、よく観察して見抜いています。そして親の方も、番組を通してそれを知ったり、接し方を考えさせられている場面も放送しています。見ているこちらも、もし親だったらどう接すればいいだろうかと考えさせられます。

 

考えさせられる・違和感のあること

面白いことや発見も多い番組ですが、一方で、違和感を覚えることもあります。

 

おもちゃが多すぎない?

登場する親子の家には、おもちゃが本当に沢山あることが多いです。おもちゃがなくてもシンプルな素材さえあれば、想像力を働かせて遊ぶ機会にもなるはずなのに。

 

タワマンで育つのってどうなんだろう

上で書いたこととも近いのですが、登場するパパがスターなだけあってか、高層マンションであることが多いです。これは韓国の住宅事情もあると思いますが。

7月に韓国旅行に行った時には、ソウルはもちろん、高速バスで見えた地方都市にも高層マンションがそびえ立っていて驚きました。日本でも高層のマンションは多いですが、量と“細さ”(?)が全く違うように見えました。

実際どのくらいの階に住んでいるのかはわかりませんが、大規模に開発され意図的・人工的に作られたものばかりの空間に住むのって、大人でも不自然でどうなのと思ってしまいますが、子どもが育つ環境としては、私はとても違和感があります。そんな環境で育つ子どもが韓国は増えてそうで、日本とともに何だか心配です。

 

著名人だからってプライバシー侵しすぎw 育つ子どもへの影響は?

韓国のバラエティ番組は全般そうですが、著名人の家やプライベートな様子を映しすぎではないかと、楽しく見ておきながら心配になります。日本ではここまでしないだろうといつも思う。だからこそ、面白いのでしょうけど。

そして同時に、家中にカメラがある状況は、子どもたちに影響はないんだろうか?と思います。撮影の頻度はわかりませんが、毎週のように様子が放送されている家なら、撮影も週1日はあるだろうし。

 

番組を卒業していく親子も、新たに加入する親子もいますが、番組を見ていると「この子達はどうなっていくんだろう」と楽しみになります。

子育てに関心のある人はもちろん、子どもが好きでもそうでなくても、楽しめる番組だと思います。