ネスカフェ製インスタントアラビックコーヒー(Arabiana)の飲み方。
先日、これまで海外で買ってきたものをまとめている収納を久々に整理したら、完全に忘れていたアラブ土産が色々出てきました。そのうちの一つがこちら、ネスカフェのインスタントアラビックコーヒー。Instant Arabic Coffee with Cardamomとあります。
これ、自分で買ったんじゃなくて、現地の友人にもらったんですよね。なので、普段は箱で売られているみたいですが、手元にあったのはスティック3本のみ。説明はほぼアラビア語です。
みなさんも、こうやってもしスティックだけお土産でもらっても、お湯の量などがわからないと思います。
また、コーヒーと言っても、アラブのコーヒーは普通のコーヒーとは別物。味や飲み方も説明が要ると思います。これまでの経験も交えて、調べた結果をシェアします。
作り方:スティック1本+80℃のお湯100ml
パッケージ裏の、「80℃」だけは読める部分に、どうやら飲み方が書いてあるようです。私のアラビア語レベルは「文字はわかる」程度なので、iPhoneでアラビア語を入力してGoogle翻訳に頼ってみました。その結果がこちら。
要は、
- 1つの容器(ポットとか?)に、スティックの中身と、80℃のお湯100mlを入れる
- よくかき混ぜる
- カップ3杯分できる
ということだと思います。アラブのコーヒーはおちょこみたいなカップで飲むので、その3杯分ということですね。UAEで友人が飲んでいたのはこんな感じ↓。独特な形の金属のポットで、店員さんが注いでくれていました。
ちなみに、Amazonでも商品ページがあったので確認してみたところ、Google翻訳以下なはちゃめちゃな文が書いてありました…参考までに紹介しておきます。
また、作り方は書いていませんでしたが、英語のネスカフェ公式サイトにも商品ページがありました。
味・飲み方:酸味とスパイスの味。お茶請け必須。
私は一人で飲むし、とりあえず小さいマグカップに入れて作ってみました。
色は、薄めのミルクティーやカフェオレのような色になりました。カルダモンの香りが強烈で、懐かしさに襲われつつむせました。笑 まさに異国の香りです。
味は、酸味とスパイスの味が強烈。ちびちび飲まないとむせます。100mlで3杯分ということからも、一気にたくさん飲むものではないことがわかります。逆に、普通のコーヒーにはある苦味は全く感じず。
後味は清涼感があって、飲み終わるとスースーします。目が覚める味。インドのチャイなどが好きな人は、これも好きかもしれません。
現地では、お茶請けとして、ナツメヤシの実「デーツ」が一緒に食べられています。レーズンやプルーンに似ていて、アラビア半島を始めアラブ圏ではメジャーな食べ物です。コーヒーの味が強烈なので、デーツで中和しながら食べると、どちらも味がちょうどよくなって美味しく頂けます。先ほどの写真でも写っていました。
そんなわけで、友人からはコーヒーと合わせてデーツももらっていました。ジップロックに入れて数年放置していたのに、逆に熟成されて美味しくなったんじゃないか?という感じで、食べやすかったです。さすが伝統的な保存食。
デーツがないとしても、このコーヒーだけ飲むのはしんどいので、何かしらお菓子類があった方が良いです。
おまけ:アラブとコーヒーの長い歴史。
「コーヒー」の語源は、アラビア語の「カフワ」。コーヒーを飲む文化ができたのはアラブで、オスマン帝国時代にトルコに伝わり、その後ヨーロッパにも広がっていったそう。www.ucc.co.jp
アラビア半島では、客人をもてなすのにコーヒーを出す文化が昔からあるようです。
昔UAEの“建国の父”シェイク・ザーイド国王が住んでいた宮殿が博物館になっているAl Ain Palace Museumの一室では、中央にコーヒーを出すためのセットが置いてありました。
他のUAEの博物館などでも、コーヒーに関する展示がいろんなところで見られました。
アラブのコーヒーは、コーヒーの起源に近い味と言えるかもしれません。今世界中で飲まれているコーヒーが元はどんなだったか、体験できる良い機会になるかも。
海外旅行のトランジットで買ったり、お土産でもらったりしたら、ぜひこんな感じで試してみてください。