ふーみんLABO(仮)

26歳女が「納得できる自己紹介」を目指して執筆中。エコ・節約・映画など、私の頭の中を可視化するため、とりあえず色々書いてみようという実験です。

アフリカの国名って似てるのが多い。似てる国名4種類調べてみた。

先日、中東の衛星ニュース局Al Jazeeraの英語ニュース(YouTubeで24時間配信しています)を見ていたら、西アフリカのギニアビサウという国の選挙について報じられていました。

www.aljazeera.com

世界史も地図も好きな割に、正直全然聴いたことのない国名で、「こんな国あったっけ?」「赤道ギニアギニアを英語で言ったらこうなるのかな?」と思ったくらい。気になったので調べてみたら、ちゃんと日本語でもそのままギニアビサウと言う国がありました。

小国とはいえ、国の存在すら全く知らず驚いたのと、「ギニアって国名につくの幾つもあって、ややこしすぎ」と思ったので、ちょっと調べてみました。

また、他にもいくつか「似ている国名」がアフリカにはあると気づいたので、それも含めて、雑学としてご紹介します。

ちなみに、参考にしたのは

の3つがメインです。 出来るだけ信頼できそうなサイトを探して調べた結果ですが、何か不足等あったらすみません。

 

計4国の「ギニア」たち

私が前から聴いたことがあった“ギニア”は、「ギニア」と「赤道ギニア」。しかし今回知ったギニアビサウと、もう一つ全く違う場所にあるあの国も含め、ギニアの名を持つ国は4つありました。

まず、都立図書館のサイトによると、「ギニアは、13世紀頃から西アフリカ一帯とその海岸(ギニア湾)を漠然と指す名称だった」とのこと。地域名であった「ギニア」を、一帯が植民地になっていく際に宗主国がそれぞれ使うようになったようです。

ギニアの語源は、

  • かつて栄えた黒人王国ギネア、またはジェンネ、その後に栄えたガーナに由来する説
  • ベルベル人の言葉でアグナウ「皮膚の黒い人」に由来する説

というような説があるそうです。

そんなわけで、アフリカにはギニアの名がつく国が3つあります。ヨーロッパ諸国の支配から独立した順に名前も工夫(?)がされているので、順に挙げてみます。

 

ギニア(旧フランス領, 1958年独立)

フランス領西アフリカ(の一部)だったところから、比較的早く独立。

 

赤道ギニア(旧スペイン領, 1968年独立)

ギニアギニアビサウからは少し離れた場所にも、ギニアの名を冠するこの国があります。

名前には赤道と入っていて、確かに赤道は近いのですが、直下ではありません。南隣のガボンが赤道直下。「スペイン領ギニア」だったところから、独立する際に「赤道に近い方のギニアという意味合いでつけられた名前だそうです。

 

ギニアビサウ(旧ポルトガル領, 1973年独立)

ポルトガル領ギニア」でしたが、赤道ギニアと同じく、独立する際に名前を工夫。ギニア赤道ギニアと区別するため、首都ビサウの名前をつけた国名にしたそう。

ちなみにそのビサウという町は、中世ポルトガルにあった公領ビセウに由来するそう。

 

以上3国に加えてもう一つ、全く違う場所にギニアの名がつく国があります。

 

パプアニューギニア

所変わって、オセアニア。オーストラリアの北、インドネシアの東にあります。

19世紀以降イギリス(およびオーストラリア)やドイツなどが保護領とした地域で、1942〜45年には日本軍が進駐しています。

「パプアとはマレー語で「ちぢれ毛」という意味で、ニューギニアとは先住民の容貌がアフリカのギニア地方の住人とよく似ていたため名付けられた。」そうです。雑…。いかにも、植民地時代の宗主国の、無知や無関心さを表しているような国名な気がします。

 

ニジェール川にちなむ2国

そして、ギニアにあるギニア高地からギニア湾に流れ込む大河「ニジェール川」に因んだ国名も2つあります。それはナイジェリアとニジェール

日本語で書くと結構違うように見えますが、アルファベットにすればNigeriaとNiger。ほぼ同じです。南北で隣り合うこの2国は、旧宗主国の違いから、「言葉・読み方の違い」がそのまま国名の違いに繋がっています。

ちなみに、ニジェール川の名前の由来はそのまま、「大きい川」という言葉からきているそう。

 

ナイジェリア(旧イギリス領)

ギニア湾に面していて、ニジェール川の河口に当たる国。

ナイジェリアの国名は「ニジェール川を英語読みしたもの」に由来し、ニジェール川の国という意味だそう。

 

ニジェール(旧フランス領)

ナイジェリアの北にある国。こちらはそのまま、ニジェール川の名を転用した国名です。

 

コンゴ王国」だった2つのコンゴ

「そういえばコンゴも2つあるな、なんでだっけ」と思ったので調べてみました。

13〜15世紀にこの地方に栄えていたバンツー系コンゴ族の王国名に由来する。コンゴは、バンツー語の一方言では「山」を意味し、「山国」の意味で用いられていたと推定されている。

コンゴ民主共和国|東京都立図書館

王国は何度かヨーロッパ諸国に覇権を狙われ、19世紀後半には完全に植民地になったようです。

 

コンゴ共和国(旧フランス領, 1960年独立)

1968〜91年は社会主義共産主義を敷いていた国で、その時期は「コンゴ民共和国」という名前でした。

 

コンゴ民主共和国(旧ベルギー領, 1960年独立)

1971〜97年は「ザイール共和国」という名前でした。

2つのコンゴを区別するために、こちらの国は英語なら「DR Congo」、日本語で「コンゴ民主共和国」とフルネーム(?)で言って、上記の共和国の方をただ「コンゴ」ということが多いみたいです。

 

おまけ:スーダン南スーダン

2011年にスーダンから南スーダンが独立し、「スーダン」の名がつく国が2つになりました。

 

まとめ:植民地時代が分けたもの。

こうしてまとめてみると、アフリカの国や国名は、本当にヨーロッパ諸国の支配と密接だなと痛感しました。外からの視点で名付けられたり、支配されたり、分割されたり。

今回興味本位で色々調べてみて、アフリカについてはまだまだ知らないことが多いなぁと思いました。植民地があった時代も今も、こういう無知が偏見や暴力を生むのは変わりありません。対等に興味や関心を持ち続けたいなと、改めて思いました。