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26歳女が「納得できる自己紹介」を目指して執筆中。エコ・節約・映画など、私の頭の中を可視化するため、とりあえず色々書いてみようという実験です。

韓国語のテキスト1冊やってみた。「ゼロからしっかり学べる!韓国語文法トレーニング」レビュー。

先月、以前からやってみようと思っていた韓国語の勉強をするため、テキストを買って勉強し始めました。mizukifukui.hatenablog.com

そして、始めてちょうど1ヶ月で、1冊終えることができました。私が使った「韓国語[文法]トレーニング」がどんなテキストだったか、レビューしてみます。

ゼロからしっかり学べる!韓国語 文法トレーニング

ゼロからしっかり学べる!韓国語 文法トレーニング

  • 作者:木内 明
  • 発売日: 2006/07/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

私の使い方・進め方

私は以前、ネットで探した情報をもとに、ハングルを書く練習だけしたことがありました。なので、文字はなんとなくわかっているし、会話の雰囲気や言い回しも、韓国のバラエティ番組を色々見る中でなんとなくわかっていました。

会話や言い回しを主軸に進んでいく参考書も多いけれど、こんな経緯から、「言葉の仕組みを理解したい」「体系的に文法を習得したい」という動機がありました。なので、文法メインだけどとっつきやすい参考書を探して、これに行き着きました。

そんな私のこの本の使い方を何点かに分けて紹介します。

 

基本、1日に2章ずつ

この参考書のメインである「文法トレーニング」は、レッスン(章)が40あります。章ごとの内容は細かく分けられていて(それでも後半は増えてきますが)、構成としては

  • 基本フレーズ+文法解説
  • 応用フレーズ+文法解説
  • 練習問題

となっています。これが各章4ページずつでまとめられていて、サクッと終えられます。私は2章ずつ進めるとちょうどよかったです。

2020/4/28追記:テキストの雰囲気を知って頂くために中身の写真を載せてみます。今は巣ごもりで実際に本屋で手に取れない人も多いと思うし、それで買う人も減ってしまうのでは買う側も売る側も機会損失だと思うので。

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単語を予習してざっと覚えておく→文法に取り組む

文法をちゃんと学ぶためには文字や語彙も習得しておかないと、文法にまで気が回らなくなってしまいます。

なので私は、裏紙にオレンジペンで「自作単語帳」を作りました。

mizukifukui.hatenablog.com

そして、これからやる章の単語を書いておいて覚えるようにしました。なので理想のルーティンとしては、例えば

  • レッスン10,11の文法を勉強
  • レッスン12,13の単語を予習

というのを1日でできるといい具合でした。

 

CDなしの古本を購入。なくてもなんとかなった。

本来は、各章のフレーズや会話が録音されているCDが付いているのですが、私はCDなしの古本をメルカリで購入しました。正直、こういうCDって邪魔なことが多いし、Google翻訳でそれっぽい発音はわかるはず!と思って。

CDがなくて困る場面と、私の解決方法は、以下の通り。

  • 各章の聞き取り問題
    →日本語訳が書いてあるので、それをGoogle翻訳で入力。出てきた韓国語を発音させて聞き取ってみる
  • 5章進むごとに挿入されている「会話を聞いて復習!」の問題
    →会話の文章はほとんど書いてあるので問題なし。穴埋めは、文脈で判断できる場合はOK。ダメなら諦めるw (全ての日本語訳は答えと一緒に書いてあります)

 

良かった点

細かい章立てで進めやすい

この本の一番の特徴は、40に分けられたレッスン。1つの章で扱う内容は多くないので、1つずつ理解しながら進められます。テンポよく進められるし、達成感も得やすかったです。

見やすい色・構図

文字の色やサイズが単調だったりすると、私は「何が大事なのか全然わからん」となってしまうのですが、色(黒と青の2色刷り)もちょうど良かったし、章ごとに大切なフレーズは一目でわかる配置・サイズになっていたので見やすかったです。

練習問題が充実している

私が探した限りでは、文法がメインになっている参考書だと、練習問題がいまいち足りないものも見受けられました。

こちらの本は、ページ数で言えば解説と練習問題が同じだけあるので、ただ解説を読むだけでなく自分で文章を作る練習もたくさんできました。

入門編ではあるけど、文法をちゃんと学べる

会話をメインに進む参考書も多いと思いますが、こちらは文章メイン。でも身近に使いそうな内容の文章です。文法に則って理解できるのが良かったです。


簡単なので自信をつけやすい

扱われている文法は本当に基本的なもの。解説部分のハングルにはカタカナが振ってあるし、練習問題にもヒントが多いです(使うべき言い回しや単語が書いてある)。とても簡単です。

「できる!」「わかる!」と達成感や自信を得ながら、楽しく進められるように工夫されていると思いました。

 

いまいちだった点

慣れてくると物足りなくなる

良い点の裏返しですが、慣れてくると、練習問題に併記されている言い回しや単語がお節介に思えてきます。単語も文法も覚えたいのに、その場に書いてあるっていうw

まあ、ただ「この日本語を訳してみよう」というだけだと何通りかの言い回しがありうる場合が多いので、答えを限定させるためだとは思うのですが。

 

発音を習得するには向いてない

解説部分の韓国語には、カタカナでルビが振られています。発音の参考にはなるのですが、ハングルのみで読む練習ができないと思いました。韓国語には、日本語にはない母音の種類も多いので、カタカナのルビを頼りにしてしまうと発音や綴りを覚えにくいという弊害もあります。

2020/4/28追記:この「カタカナのルビ」の弊害を強く感じ始めたので以下追記します^^;

韓国語は、子音の組み合わせによって、文字通り読まない、発音の変化が多いです。これは、基本的に子音+母音で文字が成り立つ日本語だけで表記していては再現できないし、理屈も理解しにくいです。せめてアルファベット表記が必要です。

このテキストは、単語の発音はカタカナだけで表記しています。子音のみの発音の部分は文字を小さくして、「パ」のようにしてはありますが、あとあと調べたり聞いたりして「この単語、こんな発音だったの?!」「子音の発音ってこんななのか…」と知ることが多かったです。

プレレッスンで「発音の変化」も説明されてはいますが、おそらくとっつきやすさ重視なのでさらっと説明されているし、カタカナのルビしかないので、始めた当時も今もよくわからんなという印象。

なので発音については、このテキストを頼りにするのは全くおすすめしません。テレビ番組や動画の講座を参考にした方が良いと思います。私はYouTubeで検索するとすぐ出てくる、こちらのシリーズ↓で発音についてはめっちゃ理解できました。


[SEEMILE I, 韓国語 文字と発音編] 1. ハングルの仕組み (한글의 구조)

〜〜追記終わり〜〜 

もうちょっと扱って欲しかった文法もある。中級編とかの続きもない。

扱われているのは、良くも悪くも基本的な内容。今身につけた文法だけでは長い文章は読めないと思います。接続詞(だから、しかし等)など、もうちょっと扱って欲しかった文法もあります。

なので、1冊終えた今、この本の続きがないのが痛いところ。これを初級とするなら、中級編くらいまではあってほしい…。これからどうしよう?と路頭に迷っています。

 

総合的・応用的な練習問題が少ない

これは教科書や参考書全般に言えるかもしれませんが、これまで学んだことを生かして、いろんな文法や単語を使って読み書きなどをするところがあまりないと思いました。

5章進むごとに「会話を聞いて復習!」というページはあるのですが、物足りなかったです。

扱われている文法的にやりにくいのかもしれませんが、もう少し、まとまった文章を一から自力で読み書きできたら良かったです。ドリルのようなものをやってみたり、簡単な日記を書いてみたりするしかないですかね。 

 

結論:初心者には十分おすすめ!まずやってみて続けられるか判断してみよう。

終えてみて改めて思うのは、この本はまさに、私が求めていた「文法メインだけどとっつきやすい参考書」だったということ。久々に語学を勉強して楽しいと思えたのも、構成などが良かったからだと思うので、ありがたいです。

文字もわからない、という初心者の方向けにも、プレレッスンや別冊の一覧表もあるのでおすすめできます。語学学習って言語によって向き・不向きがあると思うので、「合わないかも」「飽きちゃうかも」という方も、この本にまず手をつけて判断してみると良いと思います。

ゼロからしっかり学べる!韓国語 文法トレーニング

ゼロからしっかり学べる!韓国語 文法トレーニング

  • 作者:木内 明
  • 発売日: 2006/07/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)