料理という人間の知恵。野菜の皮も切れ端も、無駄にせず食べ尽くす。
我が家でよくある味噌汁の具のパターンのうち、
- なめこ
- 豆腐&わかめ
の味噌汁が、苦手です。野菜が入っていなくて野菜の出汁が出ない分煮詰まってるような感じで、味噌の味が濃すぎて無理なのです。場合によっては、胃もたれや胸焼けのような感覚が残ります。
うちの朝食は、平日は洋食、週末は和食。週末の朝ごはんの味噌汁の具は、決まって豆腐&わかめです。中学生の時、土曜の朝に部活に行く前にこの味噌汁を飲むと運動中に気持ち悪くなるので、部活がある週末の朝食は私は味噌汁なしにしてもらっていました。でも今考えれば、野菜が入っていればだいぶ違ったと思う。
と、こんなことを考えるようになった背景には、最近始めたある習慣があります。最近親が野菜の食べられる部分を結構捨てていることを見つけ、私はそれを乞食のように集めてストックしては、作り置きの味噌汁や朝食に作るホットサンドなどに入れるようにしているのです。
ネギの上部の青い部分なんて、彩りも良いので私だったら調理にがんがん使うのですが、捨てられています。それを活用すれば、わざわざ買う野菜を増やさずとも摂取する野菜を増やせるし、生ゴミも減らせます。一石二鳥。
味噌汁は一旦出来上がったものをまた加熱するとなおのこと味が濃くなりがちなので、場合によっては少量の水と、刻んだネギなどを入れて、沸騰しない程度に加熱。これでも十分野菜の味がしみ出て、だいぶ食べやすくなります。ネギはすぐ火が通るし半生くらいでちょうどいい食感になるので、この方法がぴったり。
キャベツの固い部分は千切りにしてホットサンドに入れたり、炒飯や炒め物にしてみたり。食べ物の歯ごたえを楽しむのが好きなので、ちょっとくらい固い方が楽しいです。でも一番いいのは、それこそ味噌汁など汁物の具として最初から煮ることかな〜と思っています。味が滲み出るし、火も通るし、美味しいはず。
あと、大根の茎の部分も、刻むと良い歯ごたえの食材になります。これも味噌汁などにぴったり。大根を剥いたあとの皮も良いです。
野菜は、切り方と調理方法で大概の部分は美味しくいただけます。それこそ、料理という人間の知恵の発揮のしどころ。
私は自分で一から料理をするときは、皮のあるものも、ほとんどの場合剥かずにそのまま調理に使います。剥くのが面倒というのもありますが、生ゴミも減らせて良いと思っています。
また、「一物全体」とも言われるように、野菜や果物は全ての部分で良い栄養バランスを保っているということで、出来るだけ捨てる部分を減らすことで、栄養バランスも良くなると思っています。
あと、煮物系など火を通す場合は特に、「生で食べないんだったら、皮の有無とかそんなわからんだろう」と思ってもいます。
もし食べなくても、野菜の皮や切れ端はだしをとるのにも使えます。まだやったことはないのですが、今後はぜひやってみたい。
これまで捨ててしまっていた部分が「食べれるじゃん!」という発見自体、楽しいです。これからも続けたい習慣です。