スマホの通話が無料or1分3円からできる。LINE Outの使い方、メリット・デメリット。
スマホの通信費を節約するため、たまに電話をかける際は「LINE Out」というサービスを使うことが多いです。よくある「通話料が半額になる」アプリでもなく、LINEアプリ上の通話とも違い、そこまで知られていないサービスかと思います。
以前の記事でも少し言及したのですが、改めてどんなサービスなのか、自分の整理も兼ねてまとめてみます。
仕組み
一言で言うと「格安でスマホから電話がかけられるサービス」です。
LINEが提供しているサービスの1つで、LINEアプリを使っていれば使えます。「LINE Out」単体ではアプリにはなっていません。公式の紹介はこちら↓
詳しくは「LINE Out Free」と「LINE Out」の2種類のサービスがあります。使い方と料金を比較するとこんな感じ↓
LINE Out Free | LINE Out | |
使い方 | かける前に動画広告を見る | 事前にクレジットを購入しておく |
料金 | 0円 固定電話:3分まで 携帯電話:1分まで |
固定電話:3円/分 携帯電話:14円/分 |
国際電話も格安で可能。国によってFreeも使えたり、料金が違ったりするようです。
また、「30日プラン」なるものもあり、決められた時間までお得に電話ができます。通話先の国と端末によって違いがあり、日本の場合だと以下の通り。
端末 | 時間 | プラン料金 |
固定電話・携帯電話 | 120分 | 720円 |
60分 | 390円 | |
固定電話 | 60分 | 120円 |
携帯電話にかける場合で、普通の都度払いでのLINE Outと、上の表の真ん中のプランを比較してみると、月に28分以上電話をするなら30日プランがお得になります。
LINE Outは、LINEアプリからは ホーム>サービス一覧>便利ツール からアクセスできます。
で、なんでこんな安いのか?というと、理由は主に2点。
1つ目は、インターネット回線を使う「IP電話」の一種だから。
また2つ目は、公式には説明されていないのですが、どうやら海外を経由しているようなのです。こちらの記事(ちょっと古いので、前のサービス名「LINE電話」として紹介)では、
- 通話料に課税されていない
- 国内にかけていても、日本の国番号+81がつけられる
- ドコモのスマホ等への発信だと、セキュリティ上、相手側には非通知番号などとして表示される
といった点が言われており、どちらも私も経験しているので納得感がありました。
この辺は謎・怪しさも感じられ、だから大っぴらには宣伝されていないのかなあ…と思います。
他の通話サービスとの違い
「無料・格安で通話できるサービス」は、LINE Out以外にもいくつかありますよね。ここでは、
- 普通の「電話」
- 特定の番号を冒頭につけることで安くなる各種電話サービス・アプリ:例としてLINEモバイルの「いつでも電話」
- LINEの通話
と比較してみました。
電話 | いつでも電話 | LINE通話 | LINE Out | |
使える条件 | 電話が使えればOK | LINEに登録している | LINEに登録している+電話番号がある端末 | |
かけられる相手 | 全ての電話 | LINEアプリ | 全ての電話 | |
使うシステム | 電話回線 | 電話回線+中継設備 | インターネット | インターネット+中継設備(海外?) |
通話料金/分 | 40円 | 20円 | 0円+ネット代 | 0円〜14円+ネット代 |
使い方
有料・無料どちらでも、SMS認証が必要です。
一応初回のみらしいのですが、私は使う頻度が低いからか、ほぼ毎回認証をしています…。
表示されているのが使いたい方になっているのをよく確認しましょう。その表示の部分を押すと選択できます。
LINE Out Free
番号を入力してかけるボタンをタップすると、動画広告を見る画面になります。その後無料通話ができます。
LINE Out
事前に、“コインクレジット”を購入しておく必要があります。LINE Outの設定>コールクレジット購入 から、またはLINE STOREから購入できます。AndroidならLINEコインが使えるそう。購入したクレジットは1クレジット=1円分として使えます。
LINE Outの画面から番号を入力すると、1分ごとにいくらかかるのかわかります。
有料・無料どちらで使うにしても、電話をかけようと思ったらすぐ使えるように、ショートカットを設定しておくと便利です。LINE Outの設定からできます。
では次に、LINE Outを使って感じるメリット・デメリットを紹介します。
メリット
とにかく安い
上の表で比較した通り、携帯電話からの電話としては相場よりもかなり安いです。
施設によってはFreeでなくても無料通話可能
店舗などの施設によっては、「LINE@」の加盟店など、10分まで無料通話ができるそうです。
参考:LINE Out(ラインアウト)の使い方 全まとめ──料金からチャージ方法、番号通知まで | アプリオ
私も先日、ある施設に電話をかけようとしたら、意外にも無料通話ができて助かりました。
登録してない番号でも候補が出るので安心・楽
番号を数桁入力していくと、登録してない番号でも番号の候補が表示されます。施設にかけるなら、間違いがなくて安心です。
デメリット
まず面倒くささにまつわることから何点か。
面倒① 使用頻度が低いから?毎回SMS認証させられる
先ほども書きましたが、私が使う時はいつも毎回利用登録(SMS認証)をさせられます。たまにとは言えども面倒です。
面倒② Free:広告を見る時間・通信コストを取られる。時々再生できない。
LINE Out Freeの場合は、電話をかける前に動画広告を見るわけですが、それが地味に面倒です。その分おそらく通信費も少しはかかってしまうし、「電話をかけよう」としている前に見るのはイラッときます。(笑)
また、時々その広告が再生されないこともあります。尚更イラっときます…。
面倒③ 番号入力後に認証・広告動画がある
以上のような認証や広告が、番号を入力してかけるボタンをタップした後に入るのです。普通の電話なら相手につながり始めるタイミングなのでそのつもりでいると、いつも何かしらが入るのでイライラします…。せめて前にしてほしい。
また、以下もやや「面倒」という点でもありますが、何点か。
番号非通知になるかも:知人にかけるには微妙
相手に自分がかけていることが伝わらない場合があります。お店などの施設にかけるなら良いと思いますが、知っている相手にかけるのは適さないかもしれません。
まあ、家族などで「非通知になるかも」と言っておけるなら良いかもしれませんね。
音質が悪いことが多い
普通の電話よりも、ネットや電話の通信環境にもろに影響を受けます。音声が互いに途切れ途切れになったりすることも時々あります。
Free:規定時間を超えたら、通話途中でも切れる
LINE Out Freeは、固定電話へは3分・携帯電話へは1分の規定時間を超えたら切れてしまいます。私も一度、店舗にかけた電話が、途中でしばらく待たされている間に切れてしまったことがあります。
確実にその時間以内に終わる通話にしましょう。
まとめ:使い分ける手段の1つとしてはおすすめ
デメリットや謎(?)もあるのでLINE Outだけを使うというのはあまりおすすめできませんが、他の方法と使い分けながら使えばお得なサービスだと思います。
検討してみてください。