“実証実験”初日の横浜スタジアムに行っていた話。それなりに不安もあれど、お得に色々楽しめて満足。
10/30〜11/1の3日間にわたり、横浜スタジアムでのプロ野球・DeNA対阪神戦で、観客の人数制限を緩和して人の動きや影響を調べる実証実験が行われました。
神奈川県はLINEと早々に提携してコロナ対策をしていたりもするし、地元でこのような先進的な取り組みがされるということで、実証実験の開催を知った時から注目していました。
そして10月下旬、「目指す観客数には届かなそう」というような報道を目にして、「チケットまだあるんだ」「久々に行ってみようかな」と思い、10/30のナイターの試合に行きました。
最近は大規模な音楽ライブもなく(配信ばかり)、お祭りやらイベントやらの雰囲気が好きな私としては「生のエンタメ」に久々に触れたくなりました。また、ヨーロッパは都市封鎖がまた始まったりしてる中、こういう場を楽しめるのは貴重だとも思ったり。
最先端(なはず)なIT企業も参加してる実験に、観客として参加するのは意義がある、という思いもありました。
私が行った日は平日ということもありそこまで客の入りはよくなく、結局、これまでの人数制限(収容人数の50%)を若干上回る程度だったようです。その点、実験2,3日目の週末の試合の方が、実験としてはまだ成立したと思います。
ちなみに、私は観戦直後から体調を崩し、「コロナだったら笑えない…」と怯えながら1週間引きこもって過ごしました…。結果、おそらく冷えなどからくるものでしたが。この記事↓で書いた「人の多い場所に出かけた」というのはこのことでした。
そんなことはありつつ、体調も回復した今振り返ると、「行ってよかったな〜」「それなりに楽しかったな」と思います。やや遅ればせながらなのですが、当日の様子や感想などの覚え書きを残しておきたいと思います。
行ってよかったと思った理由
まず、行ってよかったと思えた理由をいくつか。
ハマスタのスタジアム飯を楽しめた
まず大きかったのは、ハマスタが最近色々取り組んでいるスタジアム飯を楽しみにしていて、いろいろ見て回ったり食べたりできたからです。
ちなみにこの日から、内野コンコース(各種ショップやトイレが並んでいる通路)が全て行き来できる状態になったらしく。それまでは、1塁側・3塁側で通り抜けられなくなっていたようです。そんなことは知らずに行きましたが、おかげで十分に楽しめました。
また、後でも書きますが、飲食物に使える500円チケットを入場時にもらえました。
普段節約を心がけて過ごしている分、かなり嬉しかったです。しっかり使わせてもらいました。
特典付きでお得感があった
実験中3日間のチケットは「みらいチケット」と題して、なかなかお得感ある特典がついていました。チケットを買う時に特典については明記されてなかったと思うし、「なんかあるらしい」とHPでちらっとは見たけど、私はウィング席という一番安い席だったので全く期待していなかったのですが、しっかり頂けました。
1つ目は先ほども紹介した、飲食物を買うのに使える500円チケット。当日のみ有効で、差額がある場合の支払いは現金のみでした。
そして2つ目が、今季のイベントで配布予定だったユニフォーム。女性は「ガールズフェスティバル」用のものをもらえました。
この2つをもらえただけで、「今日来てよかった!」と思ってしまいました。
一球の行方を観衆が見つめて、盛り上がる一体感。やはり生だ。
来場者の多さや密度も気になる一方で、人の密度が生む良さを感じる時もありました。
その日の試合はDeNAとしてはほとんど盛り上がりどころがなく、ヒットすらほぼないという展開。しかし9回裏で同点ツーランホームランが出たのです。
打った瞬間の「うぉっ」というような観客のどよめき、外野に落ちていくボールを見て「行け!」「入る!」というような声、そして外野席に落ちてホームランとなった時の盛り上がり。
この、一つの人・物の動きを観衆が見つめて、声を出したりして盛り上がるというのは、本当に久々に感じられた雰囲気だったし、やはり周りが埋まってるからこそな気もしました。
若干の不安・不満
ではここからは、やはりこれまで通りとはいかず不安・不満があった点をいくつか。
席の密度のばらつき
席は全部指定席で、専用サイト「ベイチケ」でチケットを取った時は、席は自動で割り振られました。
当日は、平日なので試合開始後も徐々に周りに人が増えていくという状況。そして徐々に明らかになる、席の埋まり具合のばらつき…。
例えば下の写真↓は7回の時ですが、真ん中のアウェー外野席はなかなか一杯(阪神の黄色が目立つというのもありそうですがw)。一方他は、所々埋まっている、という感じ。
この写真からもわかるように、ブロックごとほぼ空いている場所もあれば、1列・1ブロックほとんど埋まっている場所もありました。私の席の周囲は後ろ以外はほぼ埋まり、でも隣のブロックはガラガラ。
さすがにぎゅうぎゅうにはしないだろうと思ってたので、周囲が埋まって面食らいました。実験のためなのか、それとも単純に予定より埋まらなかったからなのか…。
実験前の試合では客が座る席の間は空けることになっていたようですが、やはり密集していると不安にもなるし、そうでなくても「なんでわざわざ押し込められてるんだろう」「空いてるところに移動したい…」と理不尽で落ち着かない気持ちになりました。
席での飲食もOKなのでなおさら、席の間はなるべく空けたり、密度を一定にするのを前提としてほしいなと思いました。
盛り上がってると注意される
大声や立ち上がっての応援、ハイタッチなどは禁止ということで、先ほども書いた9回裏での一番の盛り上がりどころでも、係員の人がトラメガで「座ってください」「大声を出さないでください」と何度も言っていました。
仕方ないといえども、スポーツ観戦の醍醐味なのになぁ…とも思いました。
もうちょっと気をつけてほしい人もいる(&そういう人を気にしてしまう自分)
盛り上がりどころはまあ許容できても、盛り上がりどころ以外での歌や大きめの喋り声は気になってしまう自分も。数列後ろで応援歌を歌ってる人がいてモヤモヤしてしまいました。「スポーツ観戦の醍醐味」の一部だろうし、球場の雰囲気作りにもなってて良いと思うけど、飛沫には気をつけてくれ…!と思ってしまう状況。皮肉なものです。
あと、お酒を何杯も飲みながらしばらく話している(=その間はマスクしてない人も)おじさまたちもいて、私はそもそもビール等の匂いから苦手なので、そういう方がすぐ近くにいたらいつも以上に嫌だなあと思ってしまいました。まあ、係員の人が注意していましたが。
その他、いつもと違うことなど
入場
まず入場する際のコロナ対策としては
がありました。COCOAは、入場前に事前にインストールしておく必要があり、その旨入場ゲートでしつこくアナウンスしてました。
飲食
アルコール類は早めに(7回とか)販売を終わったり、食べ物も用意してる数が少なそうでした。私の場合、崎陽軒のスタジアム飯「シウマイカレー」なるものを食べたのですが、私が行った店(ライトウィング)では5回終わりでちょうどラス1でした。
(ちなみにシウマイカレーは、カレーとシウマイをただ混ぜただけかと思いきや、煮込む時点からシウマイが入っているようで、カレーが染み込んだシウマイがなかなか美味しかったです。食欲ないと思ってたのに一瞬で完食。)
また、お酒などの売り子さんはいつも通りいました。ハマスタはいつの間にかPayPayとau PAY推しになっており、売り子さんもQRコードをぶら下げていましたが、私の周りでは使っている人はいませんでした。
普段からコード決済を使っている身としては、特に売り子さんへの支払いとQRコード決済はかなり相性がいいと思うので、もっと皆使えばいいのに、と思いました。
あと気になったのは、自分の席で食べ物を食べる時に、ちゃんと直前に手の消毒をするのはなかなかしんどいこと。テーブルがある席ならまだしも、食べ物を膝の上に置いて消毒グッズを取り出すとかはかなり無理があります。私は最近飲食店で飲食する際、直前に消毒や手洗いをするよう気をつけているので、それができず不安がありました。
各通路の入り口に消毒液があったので、それでどうにかするしかないのかな〜。
まとめ:今後の動向も注目します
きっともうすぐ、実証実験の結果が公表されると思います。来場者にはアンケート等もあって、私は回答したので、その結果もわかるといいなぁ。
今のところ集団感染などもないみたいですし、取れたデータがうまく活用されるよう願っています。今後も、イベントなどの開催基準などは注目していきたいところです。