ふーみんLABO(仮)

26歳女が「納得できる自己紹介」を目指して執筆中。エコ・節約・映画など、私の頭の中を可視化するため、とりあえず色々書いてみようという実験です。

セクハラ、ナンパ…女という型にはめられ、女として見られる恐怖

セクハラ的発言を悪気なく言われた時、金曜夜にナンパに遭遇した時。
そのとき感じた異常なまでの嫌悪感は何だったのか考えてみたら、
「女性性の期待が気持ち悪い」「女ってひとくくりにされたくない」
というのが理由でした。

 

そんな気ないのに「女の子とデート」と言われる違和感

「会いたい」「話したい」人と最近会うようにしています。

それは、男女関係なく。年齢も関係なく。

例え相手が男性だからといって、別に恋愛感情とかないし、基本的に恋愛対象に入ってない。

 

こないだも、年齢で言えば1回り以上離れてる人と会って、話して。

これから出る旅の相談もかねていたけど、第一に、「この人に会ったら元気になれる!」という直感的な確信があったから。

笑顔が素敵でエネルギーを感じる。親身に話を聞いてくれるし、応援してくれる。

こういう人になりたい、と素直に思う。

 

でも1つ、いただけないことがあった。

相手の方の家の近くで会ったし、ちょうど会話で出て来た本が家にあるそうだから、その人のアパートの部屋に一瞬遊びに行った。本当に昔ながらの、「○○荘」って感じの、畳の部屋だった。

当たり前だけど何の気もない。ただ「友達の部屋に行く」感覚。

なのに、その人は、「男子の部屋に来ちゃって、(布団じゃなくて)ベッドだったら押し倒してるとこだよ〜(笑)」って。

 

そういえば、会ったとき、いや、会う約束をしたときから、「女の子とデート♪」という感じのことを何度か言われた。私はただ会って話したくて約束しただけなのに。

 

どれも冗談のつもりなんだろうけど、「笑えない、、」と思って、スルー。

「そんなつもりじゃないのに」という気持ち。絶対相手も悪気はない。

心がぐにゃってなった。

でもなんでこんなに、ぐにゃっとした感覚が残るんだろう。

 

ナンパの嵐に見た男と女

それから1週間と経たずに、また私はいろんな人と会っていた。

店を出て、駅方面に向かう女子数名の中にいた。

金曜夜、23時。新橋界隈。

私以外はみんな社会人、東京で働いている。

私が思うに、OLっぽい格好と、それなりに華やかな感じ。要はかわいい。

 

お金おろすって言うから、コンビニ前で数名で待ってたら、ナンパ野郎たちが寄ってくる。見かけはサラリーマン。

「社会人すか?」「これからちょっと飲みません?」みたいな。

 

こんなナンパが寄ってくる状況は私は初めてだったので、結構面食らった。

だけど、みんなはちょっとは慣れてるように見えて、適当に返したりスルーしたり。

 

それでも色々言ってくるし、みんなもはっきり突き返さないから、

「あの、迷惑なんで、どっか行ってもらっていいですか?」と言った。

「冷たいなあお姉さん」と言いつつも、数秒後に彼は去った。

 

駅前でもナンパ野郎はたくさんいて。

一緒にいる子たちが可愛いのと、日時場所のせいで、何度も声がかかった。

ふつうなのかもしれないけど私にとっては異国のようだった。

別れ際に寄って来たナンパは、目をつけた子を追っかけて行った。目をつけられた子は背筋を丸めて逃げるように、行きたい方向とは違うほうへ歩いて行く。そしてそれをかばいに行く友達。

 

「きっぱり嫌だって言えばいいのに」と思ってしまう私。

だけど、その一方で、あからさまに逃げてる、嫌がってる子を追い回す男に腹が立ったし、別れ際だったし終電の時間が迫ってた私は何もできなかった、ということにも腹が立った。

 

そんないらだちやそのときの状況がやたら心にこびりついて、地元の駅について歩き始めたら、どう処理していいのかわからなくなって、そして地元にナンパ師なんていないのにまだ怯えている・戦闘態勢になってる自分に気づいて、同時に抱いていた怒りが一気に悲しみに変わって、頭と心があふれかえって、目がうるんだ。こんなことで泣いてしまった、ということもむなしかった。

 

男に「女」として見られている嫌悪感

上の2件について「なんでこんなに、嫌なんだろう」と考えてみて思い当たったのは、

「男性に「女」として見られていることが表出する瞬間だった」ということ。

こちらは、相手を「男」として見ていないにも関わらず。

 

目の前の人間を見ずに、こちらが女性だからというだけで女性性を期待して、特に性的干渉への期待を感じさせる。こちらは、そんなことみじんも思ってないのに。

 

その温度差、行き違いが、途方もなく、気持ち悪い。コミュニケーションが成り立っていない。

 

温度差がなければ別にいいんじゃない。ナンパされてまんざらでもない女性もいるだろうから、そういう人を見抜いてくれればいい。

 

「女」ってひとくくりにすんじゃねえよ。女である前に人間なんだ。

 

この、「女という型」に入れられる感覚が、とっても嫌で、怖い。ぞっとする。

とにかく縛られることが嫌な私だからなおさら。

見かけ可愛いからって性格も女っぽいとは限らない。見かけ男っぽいからって中身も男っぽいかっていうと違う。私はそんな人たちをたくさん知っている。逆に外見と中身の印象が合致する人のほうが少ないでしょ。

 

ナンパを断るのも、本気で嫌なら、一瞥した後に無言でスタスタ歩き去るだけでいい。はっきり断れない状態が、期待された「女らしさ」を叶えてしまってるかもしれない。

 

しばらく、「女として見られることへの嫌悪感」は引きずりそうです。

ここで書いたことでちょっとは成仏しますよう。なむさん。