私が目指しているのはミニマリストじゃないかと気づいた話。
常識にとらわれず、自分が本当に必要だと思えるものや、長く愛着を持って使えるものに囲まれて暮らしたい。必要以上のモノは持ちたくない。こんな考え方をここ数年は持っているけれど、これって最近話題の「ミニマリスト」じゃないかと思うようになりました。今回は、「ミニマリスト」を自分に引きつけて考えてみたいと思います。
「ミニマリスト」とは
ミニマリストとは何なのか、まずは辞書的な意味から確認してみます。コトバンクにあった「知恵蔵」の解説がわかりやすかったので、一部引用します。▼
持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人。自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方で、大量生産・大量消費の現代社会において、新しく生まれたライフスタイルである。「最小限の」という意味のミニマル(minimal)から派生した造語。
まあ、大枠このような感じですが、自分としてはどう捉えているか、この記事を通して考えていきます。
私がミニマリスト的考えをするようになった経緯
モノだらけの家で育ったから
もともと、父が独身の頃住み始めた3DKのマンションに結婚後母が引っ越してきて、私も生まれる、という経緯で今の家に住み続けています。私が小さい頃は、昔悠々と一人で住んでいた頃の父の趣味のものなどが一部屋いっぱい分ありました。そして私の部屋を作ろうというときに、そのモノたちがリビングに追い出されたので、今も普段から大量のモノの間で暮らしています。
家族3人全員、片付けられない・モノを捨てられない。引っ越しも長年していないので、ずっと使っていないものも整理できず(整理整頓するスペースもない)、もう使えないものも処分できず、いろんな場所に放置されています。
モノだらけの家で暮らす苦しさ・もどかしさをものすごく感じる毎日です。
(▼前も使った写真。2年前とかのはずなのにそんなに変わっていない自室。)
モノだらけの家で暮らすデメリット
モノが生かされないまま劣化していく
長らく使っていないものを放置していると、使っていなくても、いや、使っていないからこそ劣化していきます。これはメルカリなどを使って中古品を売るようになってからすごく感じています。久々に存在を思い出して引っ張りだしてみたら、リュックの内側の表面が真っ白になっていたり(コーティングが劣化した)、未使用のものにもシミができていたり。
愛着を持って日常的に使えているものは、使っているからこそ手入れもします。例えば、今私が使っている財布は高校生の頃買ってもらった牛皮製のものですが、時々クリームを塗ることで手触りがすべすべになり、丈夫なので壊れたりもせず、8年ほど経った今でも変える気は全くありません。愛着があるので、普段から中身をチェックして、レシートや使っていないカードをいつも整理しています。
服などは、着ていないのにずっと取っておくと、気づいたときには古くさいデザインになっていたり、サイズが合わなくなったり、場合によっては虫に食われたりもしてしまいそう。すぐ手放さないと、中古品としても価値が下がり、リユースが難しくなってしまいます。使わないならなるべく早く手放すことで、モノも本当の価値を発揮できるし、必要な人に届くし、自分もすっきりするし、いいことだらけ。
視界がごちゃつく、思考がごちゃつく
今の家は、視界に入る情報が多すぎる感覚があります。それにともなって、思考もあっちこっちに飛んでしまいがちな気がしています。もっとすっきりした空間で暮らしたい。
これは都会と田舎の景色の違いにも言えると思っています。都市部では建物も人も多いし、車の音もする。頭の中に入ってくる情報量が多い。一方、田んぼが広がるような田舎に行くと、家も少ないし、車1台通ればわかるくらいの静けさがあります。島根・邑南町で1ヶ月過ごしたインターンのときは、頭がすっきりしていたし、感情や思考が地に足ついているような、すとんと落ちる感覚がありました。その感覚を知った今は、都会にいるときは頭のごちゃつき(たくさんの糸が絡まっている感じ)が取れないことも自覚するようになりました。
QOLが低いという意識から、自尊心も低くなる
モノが多く整理整頓もできていない状態というのは、住環境に気を遣えていない状態。自分を大事にできていない感じがして、自尊心も低くなっているのを感じています。好きなもの、納得して使っているものに囲まれていれば、自分の暮らし方に自信が持てたり、自分を大事にできると思います。
身軽に暮らしたい
上記のようにモノだらけのデメリットを感じるのと同時に、よく旅をするようになって、身軽に動きたいという気持ちも生まれました。そうすると、必要最低限の持ち物を考えるようになり、本当にこれは使うか?というのをよく考えるようになりました。
例えばバスタオル。家では使っているけれど、旅先に持って行ったことはなく、別に困ったことはない。旅先では、借りれるところであれば借りるし、長旅でもフェイスタオル2枚で済ませます。最近は、タオルは厚みがあるので、おしゃれな手ぬぐいがあれば使いたいと思っています。
「手放す」との出逢い
2年前くらいから、心理学関係のサイトで色々と記事を読むようになり、「手放す」という言葉がたくさん出てくることに気づきました。手放すのは、「こうでなければならない」という義務感や、「こうしてほしい」という期待など、さまざま。そのサイトで「手放す」と検索してもたくさんの記事が出てきます。(検索結果はこちら)
「手放す」という概念を知ってから、精神的にも物理的にも色々抱えすぎているのかな、と漠然と思っていました。「手放す」ことを意識してみると、精神的には一皮むけるような感覚がありました。
このような考えが前からあり、「ミニマリスト」という言葉も前から知っていましたが、自分の中では2つがあまりつながっていませんでした。でも最近、ミニマリストを謳うYoutubeやブログを見てみると共感することだらけで、読んでいてわくわくするということに気づき、自分の中で、自分事として「ミニマリスト」ということを捉えるようになりました。
参考にしている人たち
ミニマリストを掲げるブログたち
最近は、「ミニマリスト ブログ」などで検索して、いろんな記事を読んでいます。はてなブログで面白いブログを見つけたときは購読しています。「こんなことができるのか…!」「それ要らないんだ…?!」とか、発見がたくさんあって面白いです。
今のところ、参考といってもインプットがほとんどで、実家暮らしである以上やれることも少なくてもどかしい状態です。"近い将来一人暮らしが実現したらやること"をイメージしながら、アイデアを貯めています。
2年ほど、時々読んでいるブログ。▼sibu2.com
以下の3つは、今購読しているブログです。
ミニマリストYoutuber
ミニマリストのYoutuberとして色んな動画を上げている、しょっぴんさん。よく登場する自宅の部屋も、かなりすっきりしていて羨ましくなるほど。最初に見たこの動画の中で、「本物に囲まれたい」と言っていて、心底共感しました。▼
今使いたいもの、実践したいこと
今後のためにも、今ミニマリスト的考えに基づいて使っているものも含めリストアップしておきます。どの項目も、なんでそう考えるのかなど説明したいところだけど、今回はとりあえずリストアップにとどめます。
私なりの基準
- 長く使えるもの。→プラスチックはすぐ劣化するので×。使い捨てのものも×。新しいものを買わなければ…という義務感から解放されたいからです。また、以前ブロガー・イケダハヤト氏が「捨てるストレス」ということをブログで書いていて、私のもやもやが言語化された…!と感動しました。長く使えるものを使うことで、捨てるストレスを手放したい。
「捨てる」という行為はそれ自体がストレスです。片付けが苦手な人は、なるべく捨てなくていいものを揃えるべきです。
- 捨てても害が少ないもの=プラスチック系のものは×
- 不要なものは持たない。
- 納得できるお金の使い方をする。
今実践中のもの
- 歯磨き粉は合成界面活性剤不使用のもの(使う頻度も減らしてみています)
- 体や髪を洗うのは石鹸で全て済ませる
- 歯ブラシは柄が竹製のものを使う
- 化粧は必要だと思うときだけ
- 化粧水や乳液の類は、真冬の乾燥する時期以外使わない
- 服は中古で売買
- 髪を切るときはカットモデル(無料で、カットの練習台として切ってもらう)
- 脱毛(単発のお試し中)
- ティッシュ、紙ナプキン使わない
- マイバッグ的な袋、マイ箸を持ち歩く
- 生理のときは、布ナプキン、シリコンカップを使う
- 靴下やタイツの指先に穴が空いたら、縫う
これから実践したい
- 洗濯バサミ・物干しはステンレス製がいい
- へちまスポンジが気になる。
- お風呂掃除や食器洗いはアクリルたわし
- 洗剤系は重曹とクエン酸。いろんな洗剤を使わない
- 旅行のときはタオルじゃなく手ぬぐいを持ち歩きたい
- フライパンは鉄製を長く使いたい
- 綿100%の下着
- 竹布が気になる
- 現金の使用を減らしたい。キャッシュレス。
- 視力のレーシック手術
- 炊飯器、掃除機、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジは、なくても生活できる気がする。使わない生活を試したい。
- 山が近いところに住めたら、薪を活用したい(暖房やお風呂に)
- ベッドはなし。布団がいい。
- 車を買うなら軽自動車。中古。
私が思うミニマリスト
こう考えてみると、私が今「ミニマリスト」をどう捉えているかわかってきた気がします。それは、「自分に必要なものを取捨選択した結果、身の回りのものが洗練され少なくなっている人」という感じ。
ちょうどtwitterであがっていた、ミニマリストしぶさんのこのツイートに共感しました。▼
“捨てずに、選ぶ”
— ミニマリストしぶ (@SIBU__) 2018年4月5日
言葉遊びのようで、本質はかなり違う。
僕は「選ぶ」や「絞る」みたく、ターゲットを定めて狙い撃ちするような表現が好き。
捨てるはあくまで、選び上手になるための訓練です。
捨てることに焦点を当てているのは、前からよく言われている「断捨離」かなと思いますが、ミニマリストというのは自覚的に選択することを重視しているという文脈上にあると捉えています。モノが減るというのも結果でしかなくて、人から見たらそんな少なくない所有物の量でも、本人が納得していればある意味ミニマリストなのかもしれない。
というわけで、これからは私の価値観は「ミニマリスト」でだいたい説明がつく気がします。昔から物持ちが良く、愛着のあるものはずっと使い続けられるので、もっと愛着のあるものを増やしたい。少しずつやっていきます。