地産地消>国産>外国産。チェーン店より個人経営の店。できるだけ近いところにお金を落としたい私の消費哲学。
私はマクドナルドが基本的に好きではありません(だけど利便性と安さに負けて使ってしまうこと多々…)。また、地元でも旅先でも、できるだけその地域で頑張っている個人経営の飲食店を利用するように心がけています。
私がどうしてそういう方針でいるか、まとめてみます。どの要素も関わり合ってはいるのですが、項目に分けるとこんな感じ。
お金を払う=応援・支持・投資
近年結構言われてきていることではありますが、消費活動は応援・支持・投資なのです。(考え方に共感しているこちらのツイートを貼っておきます↓)
消費は投資行動であるという事実をどれだけの人が知っているのか。わたしにとって当然であるが、わたし以外にとってはさして重要な事でもない。あなたはいつも消費によって投資しているということを忘れてはならない。欲しいものではなく、好きな企業に店へお金を渡すという気持ちを忘れずに。
— わざわざ+問tou 平田はる香 (@wazawazapan) October 15, 2019
世界をよくするためにできることの一つに、よい消費を心がけるという事がある。明日から始められる簡単な事だけど、ちょびっとコツがあったりして、そういうのわかりやすくできるようにするのが、わざわざのミッションだなと最近思う。よい消費とは何か?あと3年で全部やる。
— わざわざ+問tou 平田はる香 (@wazawazapan) March 26, 2019
何か現状の社会に不満があったり、こうだったら良いのにと思うことがあるなら、自分ができる一番身近な行動かもしれません。
例えば「環境問題がやばい」と思うなら、ゴミをたくさん出す飲食店より、ゴミを減らそうとしている飲食店に行って飲食をした方が、「ゴミを出す店は儲からない」「ゴミを出さない店の方が儲かる」という実績に少しでもつながるかもしれない。
自分が消費する額なんてほんの一部でしかないから、自分が何か変えても全体は変わらない、と思うこともあると思います。だけど、そう思わせてる、無力感を覚えさせる社会・状況の方が問題ある。ほんとは一人一人の力が大切で、それが積み重なってこその社会であって、“微力だけど無力じゃない”。
お金を遠くに流すのは、自分のためにもならない
手元にあるお金で野菜を買うとして、地元でできた野菜を買うのか、外国から運ばれてきた野菜を買うのか。
外国から来た野菜を買うと、日本国内や外国で輸送に関わった人も多いだろうし、輸入に関わった会社もあるから、人の手をたくさん介することになる。その分、野菜を育てた人に還元するお金の割合は下がるだろうし、効率が相当良くないと売上も立たない。
一方、地元でできた野菜を買えば、お金は地元に流れます。農家さんの収入などになって、地域に還元されていきます。地元に納税される額も上がって、行政もサービスを行き届かせられるでしょう。それで得をするのは自分たち。きっと近場であればあるほど、人の手を介した数も少なくて済みます。運送にかかるコストも安く済んだり、排ガスも少なくて済むかも。
これは食材だけでなく、お店もそうだと思います。全国や世界中にお店を持つチェーン店での営利は、本社がある場所・国に一定程度吸収されていくだろうけど、個人規模でやっているお店なら、営利はその人たちに、そして地域に還元されていく。地域全体のお金の動きを考えたら、自分の地元にお金が落ちるような消費行動をした方が、自分もそのメリットを享受できるはずです。
できるだけ「誰も傷つけない消費」をしたい
また、上で書いたように介する人が増えると、どこにどうお金が流れているのかって、想像すら及ばなくなってきます。例えばマクドナルドのハンバーガーの食材だって、どこからきているやら調べてみたら
まあ、いろんな国で、作られ、加工され。抽象的です。私は、過程にあるものや人をできるだけ具体的に知って、納得したい。自分で食材から作ったり調達できればいいけど、それができないなら、できるだけ近くから。
この不透明な過程で、安すぎるコストで働いている人がいたりしたら、それを「支持」していることになる。その犠牲や暴力を正当化してしまう。それも嫌なのです。
3年前ピースボートで出会った四角さんがプロデュースに関わっているこの服の考え方とも共通しています。↓
あと、フェアトレードもこういう考え方の上にありますよね。
経済的自立
先ほども書いたように、マックのハンバーガーでさえ、いろんな国から来たものでできている。会社自体も元はアメリカだし。
こうして外国から来たものばかりだと、外国との関係や気候など不安定になる要因も増えるし、お金も国内にとどまらない。
もちろん日本国内で作れないけど必要なものもあるし(あるもので暮らせばいいとも思うけど)、日本で農作物が不作とかなったら輸入は必要になる。だけど今の状況は必要以上で、「依存」していると思う。
うまいバランスが必要だけど、特に食に関してはもっと自立していても良いんじゃないかと思っています。
「文化」を大切にしたい
チェーン店の殺伐とした雰囲気や画一性が、不自然で好きになれません。
どこに行っても同じというのは、違う街や国に行ったときにも安心できたりとメリットもあります。だけど町の文化やお店の個性が感じられないのって、人間味がなくて違和感があります。
駅前など良い立地の飲食店は、テナント料のせいでチェーン店ばかりになりがち。せっかく違う町に来たのに、見覚えのあるチェーン店ばかりだとがっかりしちゃう。
文化は育てないと、なくなってしまう。良いお店でも、売上が立たなければ、潰れてしまう。だから、町の文化を育てるために、地域のお店を応援したい。それは自分が住んでいる地域でも、旅先でも。
地元のお店だと、個性もあるし、愛着もわきます。「素敵なお店です」「ここにあってくれてありがとう」「好きです」という気持ちを込めて使うお金や時間は、額面以上の価値があると思います。
健康と美味しさのために
チェーン店の代表格であるファストフードは、超加工食品と言われています。公開された当時物議を醸したらしい映画「Supersize Me」に詳しいです。1日3食を1ヶ月マクドナルドにしたらどうなるか、というのを監督自ら実践したドキュメンタリー。
工場ですでに加工されまくっていて、食べても消化にコストがかからない。つまり栄養もなくて、すぐお腹が空く。だからと言って食べ過ぎると、付加され強化された味、すなわち塩分や糖分の取りすぎになる。
私はコンビニで売られているパンやおにぎりなども、「工場で出来た感」が不自然で好きではありません。添加物や保存料のこともあるけど、風味自体気持ち悪いです。ファストフード店で出てくるものも、店内で調理しているものもある分少しはマシですが、それでも同じように嫌なことが多いです。
消費活動全般に関わる私の考え方、これまでも言語化したかったけど、タイミング的にうまくはまって良かったです。長くなったけど、まあ、こういうことを考えてる人もいるよってことで。