大人のADHDチェック10項目をやって、自分を振り返ってみた。
「ADHD傾向の強さ」を可視化してみよう。
1年前くらいからか、何かのきっかけでADHDやアスペルガーについて詳しく知り、「私は結構ADHD傾向が強い」と思い始めていた。でも、こう思い始めたのは大学に入ってからだし、どうなんだろう、と思っていた。なので今回は、良いサイトを見つけたので、ここにある10のチェックポイントを照らし合わせてみる。
このページが参考にしていて、今わたしも読んでみているのがこちら。
- 「ADHD傾向の強さ」を可視化してみよう。
- チェックポイント&当てはまり度
- それぞれの項目について考察してみる
- チェックしてみて、思うこと。
- 結論:社会的な活動が増えて以降、症状が表に出始めたのではないか
チェックポイント&当てはまり度
以下に、チェックポイント10個と、それに対してどれくらい自分が当てはまると思うか、表にしてみた。
当てはまり度と点数は、△:そんなにならない(1点) ◯:時々そうなる(2点) ◎:頻繁にそうなる(3点)、という感じ。
チェックポイント | 当てはまり度 | 点数 |
---|---|---|
①子どものころから悩んでいた | △ | 1 |
②集中できない | ◯ | 2 |
③計画的にできない | ◎ | 3 |
④人の話が聞けない | △ | 1 |
⑤先延ばしにする | ◎ | 3 |
⑥忘れっぽい | ◯ | 2 |
⑦飽きっぽい | ◯ | 2 |
⑧何事にもはまりやすい | ◎ | 3 |
⑨思いついたら実行する | ◯ | 2 |
⑩二次的に別の精神疾患などを抱えやすい | △ | 1 |
こう書いてみると、どの項目も解説まで読めば「完全に当てはまらない」と思うものはなくて、どれも思い当たる節はあった。そして合計点は、30点中20点。ADHD傾向が強い、というには十分だと思った。
それぞれの項目について考察してみる
1)子どものころから悩んでいた:△
悩んだことは、ない。立ち歩くとか実際の動作が多動というわけではないし(頭の中が多動だと思う)、勉強は好きだったので勉強に対する集中力はまだあった。あと部屋が片付かないとかの問題は、中学生から部屋をゲットしたけど、家全体が片付いてないので「家族がそうだったら自分もそうなるよね」という理解。ネットのゲームにはまったときは、悩んではないけど「やめられない…!」とは思いながら1日中やっていた。
大人になってからADHDと診断される人は、症状がそれほど強くないか、周囲が寛容だったかして、ADHDだとわからなかったケースです。また成績優秀なこともあります。
ここを読むと、高校までは成績優秀だったのも理解できる、、ような。でも、子どものときの自分のことはそんなに覚えてなかったり、今振り返る当時の自分と親とかが見ていた当時の自分はかなり違うと思うので、ここは一概に言えない。
2)集中できない:◯
まわりにあるもの、刺激に気持ちを向けてしまいがち。 インターネットで色々検索したり、何かを調べるためにSNSを開くと、あれやこれやと気になるものが現れて、最初何のために開いたんだっけ?となる。(でもそういうもんじゃないの?とも思う。)
興味のあることには強く集中できることもありますが(過集中)、集中できないことの落差が激しいため、「やればできるのに」「本当の力を出していない」と誤解を受けやすくなります。(p116)
過集中も思い当たる。船旅では、時間を忘れて4時間部屋でパソコン作業に没頭して「?!」となったこともあった。
でもあとでも書くけれど、基本的に人の話はちゃんと聞ける(と思っている)し、そんなに「集中できなくて困った」と思ったことはない。
3)計画的にできない:◎
計画的にすべきことが"勉強"でなくなってから、顕著になった「計画性のなさ」。高校まではテストの日程が明確にあって点数も明確につくし、周りがみんなテストに向かっている。だから「やらなきゃ」と思うのが自然な環境だった。何より勉強は好きだったから(理科系は微妙だったが文系はかなり好き)、がんばれた。
大学に入ってからは、テスト日程やレポート締切は各々取っている授業ごとに違うし、時間割の組み方も個人に委ねられている部分がたくさんある。学園祭の運営スタッフやら学生団体やらの活動、バイトなどは社会性があって、それまでの"勉強"ではない計画性や責任が求められて、四苦八苦。
これには、優先順位をつけられないという問題も関係しています。あるレポートの提出期限が明日に迫っているのに、ゲームがやめられなかったりします。自分の興味や関心のあることにすぐ取りかかってしまい、つまらないものは後回しにしてしまうのです。
図解 よくわかる大人のADHDでは「見通しの甘さ」も同じような項目で取り上げられている。見通しの甘さ(&気持ちが乗ったらやってしまう衝動性)から、お金がなくても「いや頑張れば締切までには稼げる!」と自分に期待して始めてしまい、のちのち「いやきついな…そんな頑張れないよ…」と絶望の淵に立たされて突き落とされるような気分を味わうことになる。
4)人の話が聞けない:△
「何もしないで聞いてたら飽きる」のは当然だ、と思っているから、話を聞いているときはメモをとることが多い。
よくわかる「大人のADHD」の10の特徴・チェックポイント | いつも空が見えるから ではこうも書かれていて、私はこちらにものすごく同意。
また、ADHDの人は、ワーキングメモリー(作業記憶)の容量が少ないので、一度にたくさんの情報を処理できず、長い説明や指示に混乱することもあります。
情報を聞くだけで覚えたり、レジュメやパワーポイント、ホワイトボードなど文字で見るものなしに話し合いを進めるのが本当に無理。頭の中で情報が霧散していくような感覚がある。これが苦手なのが顕著に出たのは、伝言ゲーム。最初に内容を伝えられるポジションになってしまい、10文節くらい長々と聞かされたときはもう苦痛で仕方なかった。次の人に伝えられたのは最初の2文節くらい。。
5)先延ばしにする:◎
これは昔からそうだった(けど、皆そういうもんじゃないの?と思っている節がある)。新しい刺激や欲求に弱いから、ちょっとでも「面倒だな」と思った瞬間できなくなる。
締切などはもちろん重視していて、「ちゃんとやらねば!!!」と前のめりになるくらい思っているからこそ、大ごとすぎて手をつけられなくなる。この感覚は、この記事が表してくれていて心底共感した。▼
6)忘れっぽい:◯
ものをどこかに置いてきてしまうことはあまりない。持ってくるべきものを持ってこなかったことは、小学生の頃はたびたびあって先生にひどく叱られた記憶がある。
聞いたり見たりしたことを数秒後にばーんと忘れることがある。そういえば小学校のときから、教科書の問題をノートに書き写すようなときに、人より教科書を見返す頻度が高かった気がする。
でも、忘れがちなのはわかっているのでメモする習慣がついたし、旅行先では日記を書く。書くという動作を通じて、そして書いたことを時に読み返すことで思い出す。だからそんなに困ってはない。
7)飽きっぽい:◯
ルーティン的な作業は、1日限定とか、5日間連続とか、長期でなければ大丈夫で、逆にそういうのは好き。でも、それを週に数回やるのを数ヶ月以上、となると「何のためにやってるんだろう」「これ意味あるかな」とか思い始めてしまってやる気がなくなる。
過集中があるため、短時間にぐっと集中力を高めてこなす仕事は得意ですが、何日もかけて完成させるプロジェクトや、週単位、月単位で取り組む地道な作業の繰り返し、受験勉強、レポートや論文の作成はうまくいきません。過集中は長くても一日~数日が限度なのです。
受験勉強は、高校受験のときは継続がしんどかった気がする(ちょうどコブクロファンになった年でもあったし、、)。 大学受験は、私立文系ということで好きな科目しかなかったし、「本気で人生を変える」「うまくいかなかったら人生終わる」くらいの意気込みだったので頑張った。今の自分からすれば「過集中」の状態が約9ヶ月とか続いていたんじゃないかと思う。
8)何事にもはまりやすい:◎
小学生の頃は、パソコンに入ってるゲームやネット上のゲームに数ヶ月単位(もっと短いかも?)くらいで色々はまっていたように思う。飽きたらすぐやらなくなる(というか次のはまりごとをやる)。土日は食事の時間以外ずっと、とか結構あった。
今も、所持金が少ないから制限されているだけで、もしお金に余裕があったら色々買い込んでいておかしくない。面白いと思ったものは調べつくしたり(最近は石鹸にはまった)。
さらにADHDの人はすぐにカッとなることがあります。感情のコントロールが利かないというのも、ADHDの特性のひとつです。些細なことで、突然かんしゃくを起こして当たり散らしたりします。
「感情のコントロール」は本当にそう。例えると、テンポが一番遅い状態のメトロノームが、左右にぐっと振れてはまた戻っていって、自分はその針にしがみついているだけ、みたいな感じ。もしくは、乗馬をしていたら馬が突然暴れだして振り落とされそう、という感覚。
9)思いついたら実行する:◯
3の「計画性がない」の裏返しでもあると思うけど、「"今"やりたい!」という気持ちは昔から抱くことが多かったかも。中学生のときに服を買いたくて、日曜の3時頃に親に「渋谷行きたい」と言ったら「今から出るのは遅い」と言われ、「なんで!」と心の中で激高したのを覚えている。
まあそれも「見通しの甘さ」であって、「今すぐ出て、1時間で行って1時間で買って1時間で戻ってくれば6時には家着いて、夕飯も作れる!!」と思ってたけど、外出には準備時間がいるし、1時間で行くのはきついし、1時間で買い物終わらないし、夕飯作りはもうちょっと前からやらないと、、という話。
忘れっぽさの自覚はあったから、「今やらないと忘れる」という切迫感もあったかもしれない。でもそのことを「面倒だな」と一瞬でも思ったら、もう延々先延ばしにするようになる、、感情や気分のムラ、振れ幅が大きいのだ。
大学生になってからも、やりたいことのアイデアは学生団体などの活動中も浮かび続けてたけど、実際にそれを実行に移せたことはほとんどない。「あんなにやりたいと思ってたのに、調整がしんどすぎて無理、、」みたいなことがあって、フラストレーションにもなるし自信も皆無になった。
10)二次的に別の精神疾患などを抱えやすい:△
実際に精神疾患に診断されたことはないので△にした。だけど、自信や自尊心が木っ端みじんになって鬱々とした時期はあったし、精神疾患を抱えやすいというのもすごくうなずける。
チェックしてみて、思うこと。
どの項目も相関関係だ。
1つだけで完結する項目はなくて、どの項目も関係しあっている。多くの項目に共通しているのは
- 気持ちの振れ幅が大きい
- そのときの気持ち・欲求に素直に動いてしまう
- 気持ち・行動のコントロールが効かない
ということかな、とやってみて思った。そしてそれに対してどう対処していけばわからない状態だと、社会的によくないとされることをやってしまったり、自尊心が傷つく結果になったりする。
苦手な自覚と"対策"がある項目は「困り感」が少ない。
私は、「人の話が聞けない」「忘れっぽい」という点については前から「なんか苦手だな」という認識があったなと気づいた。多分その対策のために、色々書いたりする習慣がついたのだということも。
つまり、今困っていて対策もわからないものも、感情的に「どうしよう、、」と悲観するのではなくて、冷静に「これは苦手だ」と認識し対策を実行していけば、「困り感」も減るんじゃないか、と思った。
結論:社会的な活動が増えて以降、症状が表に出始めたのではないか
以上、自己流なところもあるけどチェックポイントをやってみた。結論としては、このチェックポイントは私の場合同意するところが多くて、思い当たる具体例がたくさんあった。そして、困ったり悩んだりしなかっただけで昔から少しADHD傾向はあったような気がする。それが、大学生になって社会的な活動が増えたから、悩んだり迷惑をかけたりすることが増えたんだろう。
ただ、このチェックポイントでは該当するものが多くても、ほかの診断などでは違うかもしれない。また色々試してみたい。
今回全面的に参考にしたのはこちら。▼