ふーみんLABO(仮)

26歳女が「納得できる自己紹介」を目指して執筆中。エコ・節約・映画など、私の頭の中を可視化するため、とりあえず色々書いてみようという実験です。

「三食ごはん コチャン編」が好きすぎて、韓国旅行でコチャンに行ってしまった②高敞邑城/奇跡の出会いと遠回り

初韓国旅行での、コチャンへの日帰り旅の記事2本目です。今回はドタバタな旅行記をお送りします。

1本目はこちら▼
mizukifukui.hatenablog.com

 

コチャン到着。まず城跡へ

9:45に光州を出発し、10:25頃コチャンのバスターミナルに到着。田舎町と思っていましたが、大通りにお店も多いし、ターミナルの隣にチェーン店のカフェEDIYA COFFEEも出店しているなど、意外と栄えてる!と思いました。(日本でド田舎に行きすぎて感覚が麻痺してるかもしれません。笑)

とりあえず、ターミナルから歩いていける城跡「高敞邑城(コチャンウプソン)」へ向かいます。ここは「三食ごはん」でもメンバーが訪ねていて、暑すぎる家から脱出しようと車でお出かけした場所の一つです。

大通りを10分歩き、謎の地球のある広場▼を右に行くと、城跡の入口に続く道があります。

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朝鮮半島がやたらでかい。

そしてここで、三食ファミリーが子どもに混じって水浴びしていた噴水が!!

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高敞邑城に続く道の途中の広場にて。

youtu.be

ちょうど保育園の子どもたちと先生と思しきグループがいたので、普段から子どもの遊び場なのかもしれません。

さらに進むと、インフォメーションなどの建物があり、その並びに昔の家のようなものが。韓国の民謡「パンソリ」を体系化し、各地から学びに来る人を無償で受け入れた先生の家だったそう。韓国の昔ながらの家の雰囲気も見れて良かったです。三食ファミリーもこの前を通っていた気がする。

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申在孝(Shin Jae-hyo)先生の旧宅

そこから進むと、城跡への入り口が見えます。入る前から見事な城跡が見えていますが、入り口で入場料2000ウォンを払って敷地内に入ります。

ここには「踏城(タプソン)ノリ」というものが伝えられているらしいです。

かつて築城に必要な石を女性が、髪が擦り切れるほど頭に載せて運んだという。現代では小さな石をひとつ頭に載せ、城壁の上を「1度回れば脚の病気が治り、2度回れば無病息災、3度回れば極楽往生できる」という伝説から、旧暦の9月9日(重陽節)の頃に韓服姿の女性達が城壁に上り、頭に石をひとつ載せて城壁を回る祭りも行われる。

引用:『地球の歩き方 D12 韓国 2016〜2017年版』 p391

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タプソンノリの像。

実際、城壁に沿って歩ける道がありましたが、少し登っただけで疲れるほど急だったので、1周もしたら大変だろうと思います。。でも景色は良さそう。

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1453年、倭寇の侵入に備えて造られた要塞。

敷地内の建物はほとんどが最近復元されたもののようですが、周りの森からの気持ちいい風を感じつつ散策しました。

 

インフォメーションで奇跡の出会い

さて、次は是非とも、三食ごはんロケ地の「コインドル(支石墓)博物館」に行きたい。しかし行き方が不確か。なので先ほど前を通った、インフォメーションのマークがある建物に入ってみました。

ちょうどお昼なのもあって、働いている方たち(女性数名)がお昼ごはんの準備をしており、「タイミング悪かったな」と焦りつつ、片言の韓国語で「コインドル博物館に行きたいです」と、近くの方に地球の歩き方のページを写真に撮ったものを見せてみました。

すると彼女が、写真の日本語を見て「Japan?」と私に聞き、他の女性を指して「Japan」と言います。はて?と思っていると、指された女性に「日本の方なんですか〜?」と言われびっくり。日本人の方がいらっしゃいました!前日から、光州でも英語すらあまり通じず地味にストレスになっていた時に、日本語で話せる…!!本当に救われました。

現地の男性と結婚しずっとこちらに住んでいて、もう子どもも大きいというAさん。「よく来たね〜、頑張ったね〜!」と言ってもらい、本当お母さんみたいでした。笑 バスの路線や時間を尋ねると、他の人へ電話で聞いてもらえて。博物館へ行くバスの本数は少なく、次のバスまではしばらくあるらしいということになりました。

「ゆっくりして行きなよ」と言ってくださり、飲み物を出してくれたり、皆さんで持ち寄っていたごはんまで頂くことに。「韓国じゃご飯時に寄ったら食べてけって必ずなるのよ」と言うAさん。韓国の普段のごはんを頂くという文化体験としても貴重なものでした。エゴマの葉の浅漬けや“辛くない唐辛子”オイコチュ(ししとうっぽい)など「三食ごはん」でさんざん見ていたおかずも初めて食べることができ、「こんなものだったんだ」と知ることもできました。

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ご飯をみんなで持ち寄るのって素敵。

一人旅だと、食事が難しいところ。種類もたくさんは食べられないし、一人で食べられるものというのも限られてきます。そういう点でも、こういう形でごはんを頂けてありがたかったです。

Aさんから、「たまーに日本人来るけど、皆1人だね」「三食ごはんは、高敞郡の一番南で撮影されてたみたい」など少しお話も聞けました。食事の後には、建物の裏にある、小さな美術館やパンソリの博物館も案内して頂けました。ありがとうございました!

 

バスは5番のはずが、3番に乗せられる

予想外の出会いと素敵な時間を楽しんだ後、別れを惜しみつつ、バスの時間に合わせてバスターミナルへ来た道を戻ります。そして時間通りにバスを待ってみたのですが、言われていた「5番」のバスは全然見当たらず。

本数が少ないはずのバスを逃してしまわないか不安になり、近くのおばさんに聞いてみると、ターミナルの清掃員っぽい男性に聞いてくれ、彼が「こっちこっち」と言うがままに案内されたのは「3番」のバス。しかし彼が「博物館」と運転手さんに言って私を乗せてくれていたので、これで行けるらしいと少し安心して乗り込みます。

乗客は地元のおじいちゃん・おばあちゃんが多数。おばあちゃんと「日本人?」「はい」という会話をし、おそらく周りの皆さんが「日本人がわざわざこんなところに来るんだねぇ」という話をしていそうなのを横目に、バスは発車。博物館までは10分ほどらしいので、地図アプリmaps.meで居場所を確認しつつ揺られておりました。

 

どんどこ離れゆくバス、バスで10分のはずが…

ターミナルを発車して10分経った頃、博物館へ続く通りに面した大通りを、バスは軽快に通過。このバスのルートもバス停の正確な位置も知らない私は、「おや?」と思いつつも「このバスは循環なのかもしれない」「少ししたら博物館の前に着くのかもしれない」と期待。(振り返れば、この時の考え方はある意味「正常性バイアス」の一種だった気がする。笑)

しかし大通りをどんどこ進むバスに、流石に怪しくなって、前に座っていたおばさんに聞いてみるも、「地元じゃないからわからない」という風にあしらわれ。数分後、運転手さんにも言ってみると、「参ったな」的な素振り。そして乗客のおばあちゃんが私に「このおじさん(運転手さん)が〜〜〜(以降わからず)」と言ってくれている。何かどうにかしてくれるらしいけど、でもどんどん進むバス。

バスはどんどん田舎に向かい、田園風景が広がっていきます。少し開き直って、「三食ファミリーが畑仕事を手伝ったのもこの辺だろうか…」と思いを馳せたり、夏の田園風景を薄汚れた窓越しに楽しんでいるうちに、数十分経過

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バスに乗って30分後の景色。

循環バスとは流石に思えず、どこに連れていかれるかわからない不安が押し寄せたとき視界に入ったのは、バスの行き先表示のボード。なんとか読んだ結果は「シポ(仇時浦)」。

クシポは、三食ごはんでも、コチャン編のオープニングとしてメンバーが招集された場所。そして、チャ・スンウォンさんが潮干狩りをしに行った遠浅の海岸もクシポ付近。


(↑クシポの位置。コチャン中心部から約25km西。遠っ!)

って、えええ、そんなとこまで?!これはやばい、クシポについでに行けるのも悪くないけどw、クシポまで行っちゃったとして帰ってこれるのか?!どうなる?!

不安で、手汗やら腹痛やらが起こりかけ、生きた心地がしなくなってきたとき、道の対向にバスが走ってきて、急展開。

対向のバスを、今乗っているバスの運転手さんはクラクションを鳴らして止める。互いに窓を開けて話をし、「博物館に〜〜」と言っているのが聞こえ、私に乗り換えるようジェスチャーで伝える。「なんだこの展開?!」と思いつつ「これで帰れる!!」とダッシュで隣のバスへ。私を拾ったバスは、私が元来た道を戻っていきます。

また数十分後に博物館付近へ戻ってきました。今回はさっきの反省も踏まえ、近づいてきた頃に運転手さんの隣に立ち、「博物館?(行きますよね?)」と言い、運転手さんも「うんうん」と答えてくれ、意思疎通できて安心。

結果、さっき通過した、大通りと博物館へ続く道との分かれ目で降ろしてもらいました。バス停などは一切なし。笑 合計1時間以上バスに乗った、とんだ遠回りでした、、あの心境は、もう経験したくない。笑

 

しかし2台目のバスに乗っている時、少しテンション上がることが!ある小さな町を通過したとき一瞬見えた広場が、三食ファミリーがよく外食や買い出しに来ていた場所に見えたんです!!

町の正確な位置はわからないし、三食ごはんはコチャンの南部で撮ってたというAさんの話からしたらここはそんなに近くはなさそう。広場の作りだって、どこだって似ているでしょう。でも、東屋の雰囲気や位置、その横の駐車スペース、周りを囲む店の位置など、そんな気がするのです。

来る前はコチャンの中心部がその場所なのかと思っていたら、意外と大きな町で、「ここじゃなさそうだなぁ」と思っていたところでした。これでもし遭遇できていたとしたら超偶然。

本当に一瞬しか見えず、写真もない。何の確証もないけど、「遠回りで起きたラッキーな出来事」ということにしておきます。遠回りにも意味があったと思いたいだけかもしれませんが(笑)

 

全く予想していなかった、素敵な出会いもハプニングも経験した数時間。結果的に「海外一人旅っぽい」経験にはなり、こうして振り返れてよかったです。

次の記事では、 ようやくたどり着いた博物館から光州へ帰るまでの話と、旅の情報をまとめたいと思います。
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