移動自体が楽しみになるフェリーの旅!大阪・釜山間のパンスターフェリーをレポート。
先月の韓国旅行で使ったフェリーについて、3本目・最後の記事です。今回は、フェリー内での過ごし方や、釜山港のことなどをまとめておきます。
1記事目はこちら▶︎20歳無料、学生往復5800円、誰でも片道5000円!キャンペーンで意外と安いフェリーで、大阪から韓国・釜山へ。
この記事の続きです▶︎大阪と釜山を結ぶフェリー、パンスタードリーム号の船内をご案内。
大阪から釜山へ
船内はもはや韓国
船の案内スタッフは大多数が韓国人で、船内のアナウンスもまず韓国語だし、船室で見れるテレビ番組も韓国のもの。そして客も7,8割が韓国人なので、港のターミナルに着いたときからなんとなく異国感がありました。
そして、もう一つ異国感を感じてしまうハプニングが。私のプランはスタンダードBの2人部屋で、私は1人。スタンダードの部屋は男女別で相部屋になる可能性があるとのこと。私が部屋に入った時は誰もおらず、「誰か来るのかな」と思っていると、日本人のおじさまが入って来たのです。まさかの、互いに見ず知らずの、20代女子と60代くらいのおじさまの相部屋…?!
「まじか」「でもゲストハウスでも男女同部屋のドミトリーあるしな」「でも仕切りとかないな」と一瞬で色々考えたとき、おじさまが「さすがに、部屋変えてもらおう。受付行ってくるわ」と言ってくれ、結果おじさまは違う部屋に変えていただきました。受付では「連れの方ではないんですか?」というように言われたとか。結果、部屋を1人で使えることになったのはラッキーでした。
また、他の日本人のお客さんが「部屋に入ったら大きいゴミ袋が置いてあって、受付に言ったら改装中の部屋だったって。そういう部屋をあてがうなって」という会話をしているのも聞こえました。
こういうのって日本ではほぼないミスだよな〜と思い、こういうところでも異国感を感じました。笑 部屋に関して何か問題があった時は、遠慮せず受付に言いましょう。
ぬるっと出航
予定では17時出航。しかしその5分前から船の動きを感じてデッキに行ってみると、少しずつ離岸していました。
3年前乗ったピースボートだと、出航は毎回音楽などで盛り上がったり、多くの人がデッキに出て離れゆく港を眺めて思い思いに過ごします。最初の地元・横浜での出航や、交流プログラムで交流を持った現地の人たちが見送ってくれる港の景色など、出航にはグッとくる思い出もあります。
なので、出航は船旅のハイライトだと思っているのですが、今回の船はいつの間にか、事前のアナウンス等もなく出航が始まっていました。それでも、少しずつ離れゆく港や、見えてくる遠くの陸を眺めるのは旅情があってとても良いです。フェリーで旅する時はぜひ出航を見てみてください。
瀬戸内海の橋くぐり
船は瀬戸内海を進み、橋の下を何回かくぐります。橋をくぐる10分くらい前にアナウンスがありましたが、事前にもらったパンフレットに書かれた時間より早いこともありました。橋の下の部分が見られるのは、船ならではです。
食事(バイキング)
食事の時間は、受付の横の画面やアナウンスでお知らせがあります。時間になったら、食事のチケットを持ってレストランスペースへ。席は自由です。奥にバイキングの食事などが置いてあります。メインの食事があるところは2つ列がありますが、どちらも同じものが置いてあります。
大阪発の夕飯は韓国風、釜山発の夕飯は日本風(カレーなど)なようでした。向かう国の食事にすることで、帰りにあたる人は早く母国の食事が楽しめるようになっているのかな、と思いました。朝食は両日同じだったと思います。
提供時間自体もそれほど長くありませんが(夕食は1時間)、終わる時間に近いと、置いてある食事の種類がかなり減ったり、スタッフが片付けをしたりしていてせわしない雰囲気に。なので、終了30分前には行った方が良さそうです。
夜のエンタメショー
大阪を出た日は夜にステージでショーがありました。主に韓国語(+少し日本語)のMCで、ピアノ&バイオリンの演奏、マジックなど。そしてメインは「のど自慢」。事前に歌いたい人の募集があり、日本のお客さんも比較的多く参加していました。私が乗った時は、韓国人の大学生グループがやたら盛り上げていたり、日本の子どもが歌って可愛がられたりなどしていました。
また、帰り・釜山発の時は、折り紙体験会があったり、行ってないのでわかりませんがおそらくショーのようなものがあったりしたようです。
こんなショーを楽しんだり、景色を眺めたり、行きたければカフェに行ったり。部屋で韓国のテレビを眺めるのもよし。さらにマッサージやラウンジバーもあるようです。また、通る航路はほぼ日本なので、しばらく日本の電波も入ります。なのでそこまで暇を持て余すことはないと思います。特に、金曜の大阪発の船は17時発なので、橋の通過や食事、ショーを楽しんだら、寝る準備をして終わりました。
釜山港着
釜山にも大きな橋がかかっており、それを抜けると港です。
港に着く30分ほど前に、アナウンスで部屋の鍵を返却するよう言われます。そして船が着岸し、ほぼ定刻に船から降りられるようになりました。釜山港ではX線検査や入国手続きを経て、入国ロビーに出られました。
ちなみに、入国に必要な申請書類は船内に用意されています。書いて持っておきましょう。
釜山から大阪へ
釜山港・乗船までの流れ
そして帰りについて。釜山港はアクセスしやすい立地にあり、鉄道の釜山駅も歩いて15分くらいです。地下鉄だと、釜山駅の隣・草梁(チョリョン)駅が最寄りです。駅を出ると港への案内の看板があるので、スマホで地図を見つつそれに従って歩いて向かいました。
大阪の国際ターミナルとは違って、釜山港は大きな立派な建物です。しかし港の建物の1階は特に何もなく、メインは上の階。なので、駅から歩いてくるとどこから入っていいのかわかりづらかったのですが、それっぽい道を進んで建物の真ん中らへんから入れました。(雑w)
出発ロビーに出ると船会社ごとの受付があります。パスポートを見せて、ポートチャージ等の支払いも済ませ、発券してもらいます。
ちなみに、手続きの時間は
- HPでは、12:30〜14:00
- 予約表では、乗船手続き13:30・出国手続き14:00
と書いてありやや混乱しましたが、13時頃行ってみたところ余裕でした。1時間以上待つことになりましたが、ロビーは広くてWifiもあり、コンビニやカフェ、軽食屋などもあるので良かったです。
釜山出航〜大阪着
釜山港で船に乗り込むと、船からコンテナ用の港も見えます。以前見た韓国映画「ベテラン」では釜山港でアクションシーンを撮ったということで、ここら辺だったのかな〜と思いを馳せました。
ちなみにこの作品です。
釜山発の場合は、大阪発では深夜・早朝だった関門海峡の通過が夜にあたります。
帰りの船の詳細は割愛しますが、大阪港からは、コスモスクエア駅までシャトルバスが順次運行しています。バスは行きの時着いたのと同じ場所から出発します。私がバス停に着いた時はちょうどバスが行ったばかりのようで、15分ほど待ちましたが、無事バスで駅まで行くことができました。
船旅がおすすめな理由
ここまで、フェリーでの旅がどんなものなのか紹介してきました。最後に、船で旅をすることの良さ・おすすめな理由を少しまとめます。
景色が楽しい
飛行機でもそれなりに景色は楽しめますが、席によっては見れなかったりしますよね。船なら、海の景色や、海から見る陸地の景色が楽しめます。私は梅雨時の旅でしたが、帰りは一部晴れて大海原が見れました!
体が楽
飛行機では基本的に席に座って過ごさなければいけませんが、船では自由に動き回れるのが楽で良いです。好きな時に、景色を見に行ったり、寝たりできます。この点で、船旅は子どもやお年寄りには特におすすめです。
また、船酔いが心配な方もいると思いますが、この船の航路だと内海を通る時間がほとんどなので、それほど揺れないと思います。帰り(釜山発)の船は最初少し揺れが気になりましたが、次第に収まりました。天気や季節にもよります。
移動自体が楽しみになる
飛行機と比べたら時間はかかってしまいますが、その分移動自体が楽しくなります。飛行機で行っていたら、ここまで記事を書けるほどのネタもなかったと思います(笑)
そしておまけに、パスポートのスタンプに船のマークが入っているのもなかなかレアで嬉しいです。
うまく使えば、楽しく楽に旅ができます。ぜひフェリーも旅の候補に入れてみてください。
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