ふーみんLABO(仮)

26歳女が「納得できる自己紹介」を目指して執筆中。エコ・節約・映画など、私の頭の中を可視化するため、とりあえず色々書いてみようという実験です。

読み応え最強。これまで個人的に影響を受けた本5選。

この1週間ほど、これまで見てきた映画や読んできた本の記録をまとめて一覧表を作っていました。そして、ほぼ完成した表を眺めていて、「これすごかったな〜」と思う本がいくつかありました。

後々のものの考え方・価値観にもそれなりに影響を及ぼしていると思われる本を5冊、ちょっと紹介します。

 

イスラエル人とは何か」

表紙がどどんとイスラエル国旗のデザインで、なかなか威圧的。絶対にカバーをかけないと外では読めないと思った記憶があります。

イスラエルにはいろんな背景の人々がいます。本当に幾つもの視点で語れるのですが、

など、宗教も民族もバラバラな人たちが住んでいます。

この本は、これらをほとんど網羅して、詳しくそれぞれの人々の出自や生活を説明してくれていました。文量もそれなりに多かったけど、その割には読みやすかった覚えがあります。初めて「これはすごい!!」と感心した1冊かもしれません。

ちなみに、2013年にイスラエルに行った時の話はこちら▼に書いています。いろんなカルチャーショックがありました…。

mizukifukui.hatenablog.com

 

日本人とユダヤ人

親が昔読んだようで家にあったのを、たまたま発見して出会いました。ユダヤ人という点では上記の本ともテーマがかぶる部分がありますが、それよりも、私がそれまで抱いていた「なんで日本人ってこうなんだろう…」という疑問に対して、本当に明快に答えている本で驚きました。

中でも印象に残っていることのひとつは、日本で恐れられるのは「天災」であって、それはどんな立場の人も無差別に襲い、一過性のものであること、という話。だから日本人は、何ごとも「過ぎ去るのを待つ」という姿勢でいる、というのはとても納得いきました。

また、「日本の農業はまさにキャンペーン型稲作」という話もとても印象に残っています。手本に倣ってみんなで一気に行動すること、ミーハーなこと、村八分を恐れることなど、日本人の気質ってこれでかなり説明できるなと納得しています。

 

「戦争と罪責」

戦争と罪責

戦争と罪責

  • 作者:野田 正彰
  • 発売日: 1998/08/07
  • メディア: 単行本
 

題もなかなかの重さですが、内容もそれに違わず重いです。

第二次世界大戦終結・日本の敗戦に伴い、中国などにいて捕虜になった人たちに起きた、それまでしてきた行為に対する「反省」について、インタビューなどをもとに書かれている本です。また、その「反省」した人たちを迎え入れず、もちろん戦争について反省もしなかった大多数の日本人についても指摘されています。

中国での現地人に対する残虐な行為も、インタビューをもとに詳しく書かれていて、気持ち悪くもなったけど、「こんなことしてたのか…」「知らなかった…これは知るべきだ…」という衝撃の方が大きかったです。

本の後半は、「戦争を反省しなかった社会」が今も続いていて、その中で子どもも育っているという話。戦地から帰ってきて感情を表に出さなくなったり、暴力的になった夫・父のもと暮らす家族への影響を指摘しています。

私の祖父も戦時中中国に行っていたそうなので全く他人事じゃないと痛感しました。戦争について、自分ごとにしたいと思いつつ、それでもやはり遠い存在だったのが、この本を読んで一気に変わりました。「戦争に私自身は関わっていないし」という思いも吹き飛びました。戦争観が180度変わった、衝撃的な本でした。

 

「サードプレイス」

最近巷でよく言われる「サードプレイス」。それを提唱した人の著書です。

第一の居場所が家、第二が学校や職場。この2つの往復ばかりの人も多いけれど、第三の居場所がもたらす個人や地域社会への影響、世界にある様々な「居場所」の性質、その意義などを紹介した本です。自分でも実践したいと思いました。

 

「謎の独立国家ソマリランド」 

以前も記事で書いたので、詳しくはこちらで。▼

mizukifukui.hatenablog.com

そういえば、この記事で書いたことと少し繋がる指摘が、上で紹介した「日本人とユダヤ人」にも書かれていました。それは、“日本人の大きな特徴の一つは、牧畜生活を全くしなかったこと、遊牧民と全く接触しなかったこと”。よって、遊牧民的思考と牧畜民的思考が全く欠如している”とのこと。

この本で紹介されるソマリ人は、そんな日本人とは真逆の、遊牧牧畜民です。これまで散々、中東で生まれた一神教について勉強したり本を読んだりしてきてもいまいち掴めなかったその思考・文化を、かなり理解することができた本です。

 

ソマリランド」以外はしばらく経っているので、また読み直したいし、改めてアウトプットできたらいいな〜。とりあえず今日はこんなところで。