コメディーとしても、政治的隠喩を探っても面白く見れる。映画「テルアビブ・オン・ファイア」感想。
イスラエル・パレスチナを舞台にした映画「テルアビブ・オン・ファイア」を見てきました。長らく紛争の舞台である彼の地の映画ながら、暴力も悲劇もなく、「面白かった〜」と終われる珍しいコメディー映画で、とても楽しめました。
一方で、前提となる状況の厳しさや、後から調べて理解できた、政治的な隠喩が込められた要素など、「ただのコメディーではない…。」と思わせられる側面もありました。内容や感想、調べたことを紹介します。
- あらすじ
- 登場人物・背景
- 散りばめられた「あるある」・普遍性
- 大きなどんでん返しはないものの、所々で笑える
- 映画の要素・設定に込められた政治・社会
- 隠喩①:フムス
- 隠喩②:アッシの「結婚」へのこだわり
- 軍隊・占領・検問所というシステムが生む「精神的占領」