毎日入浴＝清潔なんて、誰が決めたんだ。必要な頻度は自分で決める。
「毎日お風呂に入らないと不潔」という、日本では結構当たり前とされる習慣に昔から違和感があります。
10代前半から、毎日入浴するのをやめていた。
小さい頃は親と一緒にお風呂に入っていて、毎日入るのは当然でした。しかし、小学校高学年頃から１人で入浴するようになり、おそらく親にうるさく言われることも少なく（or私が聞く耳を持たなかった）、お風呂に入らない日も増えてきました。それは、面倒臭さももちろんありましたが、必要性を感じなかったからです。
以降もずっと、毎日入浴する習慣が復活したことはないと思います。その時々によってどれくらいの頻度が自分に合うのか模索もしながら、そして「お風呂面倒だな〜」という気持ちとも戦いながら日々を送っています。
特に髪については、昔から「シャンプーした翌日より、翌々日の方がまとまりやすくて調子がいい」と感じていて、毎日シャンプーする必要性は基本的にないと思っています。
今の入浴スタイル
最近（梅雨明け以降）は、汗のにおいやべたつきが毎晩気になるようになったので、ほぼ毎日何かしらの形で入浴はしています。ただし、以下の①②を交互に繰り返しているような形です。
- 髪・体・顔全て洗う。湯船に浸かる。
- 湯船に浸かって、顔や体の汗を落とすのみ。
つまり、髪や体をちゃんと洗うのは２日に１回。それでも汗は落とせているし、臭いが気になることなどもありません。
汗をかかない時期は、入浴の頻度は2,3日に１回。冬には体を温めるために、今と同じようにほぼ毎日お風呂に浸かりつつ、体を洗うのは数日に１回、ということもしています。
また、石鹸シャンプーを諦め、今は普通のシャンプーを使っているということもあり、シャンプーやリンスを垂れ流す頻度を減らそうと、「湯シャン」も時々するようにしています。２週間ほど前からのチャレンジではありますが、今のところ髪を洗う日のうち、「２回湯シャン・１回シャンプー使用」という割合でやってみています。すなわち、シャンプーで髪を洗うのは６日に１回ほどに。
意外とかゆみやフケなども気にならないし、髪の表面には適度な油分を感じます。ちょうど、椿油をほんの少し髪につけたときのよう。毎日シャンプーすることに慣れている人は、これを汚いと捉えるかもしれませんが、臭いわけではないと思うので自然・健康的だと思います。
まあ、自分のにおいって自分ではわかりにくいし、正直最近は人と関わることが少ないのでできていることかもしれません。でも、毎日シャンプーやドライヤーをすることで髪の本来のあり方よりパサパサになっているのでは？とも思います。
入浴頻度を減らすメリット
節約
当然ですが、使う水の量が減ります。石鹸類も減りにくくなります。
肌の負担が減り、逆に綺麗になれる。
昔からずっと、周りの人や美容師さんに「髪が綺麗」とよく言われます。これは、シャンプーやドライヤーの頻度が低いことと関係しているのではないかと思っています。あとは、いつも髪を洗った時はすぐ乾かしていること（濡れたままは気持ち悪くて嫌なので）や、コテやアイロンを使うこともあまりないことも。私としては「自分の感覚に正直なだけ」「面倒なだけ」という感じですが、結果として髪が綺麗になっているのならあながち間違ってないんだろうなと思っています。
そして先ほど書いたことと近いですが、シャンプーやボディーソープは肌の油分を奪いすぎていると思います。そうして奪いすぎた分、過剰に分泌されて脂っこくなってしまう、という話も聞きます。そうすると逆に、毎日洗うことが不潔な印象につながってしまう、とも言えるのではないでしょうか。
自分の感覚、季節や生活スタイルによって変えるべきこと。
入浴に求めることやその優先順位は、人によって違います。そして日頃どんな活動をしているかでも、必要な入浴頻度は違います。毎日汗をかく仕事や食べ物などの匂いがつく仕事をしている人が、毎日入浴するのは全く自然なことだと思います。
でも、冷暖房の効いたオフィス等で１日を過ごした人が、季節問わず毎日入浴して毎日シャンプーまでしているとしたら、それはやりすぎでは？と思ってしまいます。他人のことなので、入浴頻度それ自体に違和感があるというのではなく、「自分が入浴に求めていることや、それに必要な頻度を考えているのか」というところに違和感を覚えるのです。
私も、今はこういう入浴スタイルですが、生活が変わればまた違うスタイルになると思います。「毎日入浴しないと汚い（と思われる）」という思い込みをそのまま鵜呑みにするのではなく、自分の感覚はもちろん、季節や生活スタイルを考慮して、自分なりのスタイルをする人が増えたらいいなと思います。
そして願わくば、「毎日入浴なんて多すぎない？」ということを平気で言える社会にもなってほしい。自分では汚いとは思っておらず十分清潔にしていると思っていても、頻度だけ見て「汚い」と思われるのでは、と思うと、こんな記事を書くことさえ憚られる。入浴頻度にだって多様性があるのです。
