都会でも自給自足!初心者でも簡単にできる手作りどくだみ茶の、作り方・飲み方。
以前とある田舎で存在を聞いて気になっていた、「どくだみ茶」。「地元(都市部)でも見るけど、取って使う気にはならないなあ」と思っていました。
でも今年、季節が進むにつれ一気にわっと生えたどくだみを見て、「こんなに生えてて放置されてるんだし、やってみる価値はありそう」と思い、ネットで調べてやってみました。
こういったことは全く初心者の私ですが、2回作ってみてうまくいったので、やり方などをまとめてみます。
作り方
なるべく汚くなさそうな場所のものをチョイス
車道や犬の散歩道になってそうなところだと汚い、とのこと。それに当てはまらなそうな、マンションの敷地内の植え込みにわんさか生えていたどくだみを間引くことにしました。
どくだみを採取
根っこごと引っこ抜くやり方もあるようですが、私は、地上部分のできるだけ下に近いところを、キッチンばさみでちょきんと切りました。どくだみのスーッとする匂いが結構します。
一応、白い花みたいな部分が元気そうなやつを優先しましたが、枯れかかってても問題なさそうです。でも、もうちょっと早めの、花が咲いた頃(5月)に採れたら良かったと思います。
最初のときは10本ほどとってみました。これでお茶をいれると、3〜4回分くらいになります。
よく洗う
枯れていたり怪しげな汚れなどがある葉っぱを取り除き、よく洗います。葉っぱに元からある紫っぽい黒い点とかは問題なさそうでした。葉っぱの表裏や茎なども入念に洗い、ペーパータオル類で水をよく拭き取ります。(1度ティッシュでやったところ、毛羽がついてしまったのでおすすめしません。w)
束ねる
5本を1束にして、輪ゴムなどで束ねます。それをハンガーに逆さに引っ掛けます。
干す
どくだみの束を、カラカラ・パリパリになるまで日陰に干します。
日が当たると葉っぱが変色してしまうようで、日差しに30分ほど当たったと思われる部分が黄色くなっていました。
カビなどが生えては困るので、徹底的に常時風が通るところに干すよう気をつけました。直射日光が当たらない場所で、窓を開けた状態でカーテンレールに引っ掛けて置くことが多かったです。
丸1日干すと葉がしんなりして嵩が減り、4日間ほど干すと、葉が触れ合うとカサカサと音がするようになりました。ここまで乾くと、それ以上あまり変化がなくなりました。
切って煎る
乾いたら、キッチンばさみで1.5cmくらいずつに切ります。葉っぱはちぎってもOK。大きさは適当で良いですが、小さめに刻んだ方が保管の際かさばらなくて良さそうだな〜と思いました。
それをフライパンで乾煎りします。ごく弱火で、なんとなく嵩が減って色が変わってきたら火を止めて、あとは余熱で。
(▼煎る前→煎った後。)
火の通し方で香ばしさが変わるので、加減はお好みで良いと思います。
粗熱が取れたら、茶缶・瓶・タッパなどに入れて保管。乾燥剤を入れておくといいと思います。湿度が高い時期と重なるので、早めに飲む方が良さそうです。
飲み方
飲み方は2通りやってみました。他のお茶もそうだと思いますが、茶葉の量などはお好みで。ケチらず多めに使った方が味がわかりやすいとは思います。
煮詰める
水と茶葉をホーロー鍋などに入れて煮詰めるやり方。鉄や銅の鍋だと、有害なタンニン鉄ができてしまうそうなので注意。
私は、300mlの水と、茶葉を一掴みくらい入れて、水が半分近く減って色の変化があまりなくなるまで煮ました。時間にして、約15分。
マグカップ1杯分の、茶色くて濃ゆいお茶ができました。味も色々と濃いです。
濾す
一般的な緑茶や紅茶の淹れ方と同じく、茶葉を入れたポットなどに熱湯を注いで作ります。煮詰めるより簡単です。
上記の煮詰めた方の半分くらいの茶葉を使って、多分5分強くらい待って注いでみたら、綺麗な黄色のお茶ができました。こちらは煮詰めた方よりもマイルドです。
味:清涼感→香ばしさ→まろやかさ。美味!
初めて飲んだどくだみ茶。煮詰めて作ったものを飲んでびっくりしたのは、清涼感と香ばしさ。
生の状態でもスーッとする匂いがしていましたが、それがちょうどいい具合にお茶にも凝縮されていて、飲むと鼻に抜ける良い感覚が。私はミント類は苦手ですが、これは大丈夫です。さすが夏の初めに生える植物なだけあって、この清涼感は夏にぴったり。すっきりします。
また、煮詰めたもの&茶葉多めだとより一層、香ばしさが感じられます。煎る具合やタイミング(煎ったばかりの茶葉を使う)にもよりそう。
そして後味で、不思議なまろやかさが残ります。うっすら甘みも感じます。飲んですぐから余韻まで、飽きない味です。まず抱いた感想は「めっちゃうまい!」でした。
色々ネットで調べるとどくだみ茶の味は「独特」「強烈」とも評されていますが、私は飲みやすい味だと思いました。味が濃い煮詰めたものは、コーヒーなどと同じ心持ちで飲むといいかも。
一点注意?すべきなのは、飲んですぐ、舌にちょっとビリっとくるかもしれません。おそらく渋み成分のタンニンのせい。
あと、飲んですぐは清涼感で目が覚める感覚がある一方で、後々リラックス効果でか眠くなるんですよね…。私だけ?できれば日中に飲みたいのですが、いつ飲むのが良いのかは模索中です。
まとめ:誰にでもおすすめできる、手作りのお茶。
こんな美味しいお茶が、そこらへんでわんさか生えている「雑草」的なものから作れるとは…。恐れ入りました。最近は町を歩いていても、どくだみを見かけると宝の山に見えて、「あ、ここにもある」「とりたい」と思うようになりました(笑)
「一からお茶が作れた!!」という感動もあり、都会でもできる貴重な自給自足体験でもあります。
どくだみは至るところに生えているし、簡単にできたので、自給自足やハーブティーに関心がある人、家に庭がある人や手仕事が好きな人など、いろんな方におすすめです。子どもが好きな味かはわからないけど、子どもの体験としてもぴったりだと思います。
体に良い効果もあるどくだみ茶。ぜひお試しください。