YouTube Premiumを1ヶ月間使ってみた。快適だけど、決め手には欠ける。
「巣ごもり期間」中、「普段から毎日使っているYouTubeに一層お世話になりそうな今こそ!」と思い立ち、YouTubeの有料プログラム「YouTube Premium」を、無料お試しの1ヶ月間だけ使ってみました。
前から気になっていたプレミアムの機能。その内容や感想を紹介します。
月会費
YouTubeがやっている有料プランには、YouTube Premiumと、音楽のYouTube Musicがあります。そしてどちらも、個人向けのものと、家族(同世帯・13歳以上の5人まで登録可)向けのものがあります。今回は、Premiumの方を紹介します。
また、iOSのアプリ経由で登録すると、値段が高めになってしまいます。iPhoneやiPadなどのユーザーは注意。PCブラウザから登録すれば大丈夫です。
それを踏まえて、YouTube Premiumの月会費をみてみると、以下の通り。
PC・Androidアプリ | iOSアプリ | |
YouTube Premium(個人) | 1180 | 1550 |
YouTube Premium Family | 1780 | 2400 |
では以下から、機能をご紹介。
広告なし
YouTube Premiumの最大の特徴とも言える機能。広告が一切ありません。トップページなどにある広告や、動画の最初や途中で挟まれる広告もありません。
見たい動画を選んでクリックする時って、「早く見たい」という気持ちがあるので、数秒でも広告が入るとイラッときちゃいます。それが全くなかった1ヶ月間。最初は、広告がないことに「おお!すごい!快適!」と感心。見たい動画にスムーズにたどり着けるので、ストレスなくYouTubeを使えました。ちょっとした時短にもなったことでしょう。
ただ、慣れると普通になります…。無料版で広告が挟まれるのも、慣れてしまえば結構当たり前に受け止められると思うので、「これにお金を払うのか」という点ではちょっと葛藤が残ります(また後述します)。
バックグラウンド再生
無料版では、スマホやタブレットで他のアプリ等を使いながらYouTubeの動画の音だけ聞くことはできませんが、Premiumだとそれが可能になります。
PCから使う人はあまり恩恵を感じないかもしれませんが、スマホやタブレットのアプリから使う人で、音楽を始め音だけ聞いているコンテンツがある人には便利そうです。
私がこの機能を使ったのは、寝る前に海外のニュース配信を見るとき。寝る前なので画面の明るさが気になったり、「画面は見なくていいけど内容は知りたい」という時には、画面はオフにした状態で音だけ聞きました。
しかしこの場合は、同時に他のアプリを使っているわけではないので、これまでもたまにしていた「画面を伏せる」だけでもそれなりに解決できます。(笑)
一度バックグラウンド再生にしていた動画にまた画面を戻した時に、映像が読み込まれるまで数秒かかってしまうのが、仕方なさそうですがちょっと気になりました。
「Originals」で「のんたれ」を見てみた
Premiumに登録すると、トップ画面に「Originals」というタブが表示されるようになり、そこからPremiumに登録している人だけ見れる作品にアクセスできます。
映画やドラマなど各種映像作品が揃っていました。海外の作品も多く、ものによっては字幕が限られていて日本語字幕はなかったり。
数年前映画館で見た、トルコ・イスタンブールの街の猫たちを追ったドキュメンタリー映画「Kedi(邦題:猫が教えてくれたこと)」もありました。
一方、日本の作品としては、アーティストのドキュメンタリーがいくつかあり、
などの作品がありました。
「せっかくオリジナルも見れるんだから、何か見よう」と思い、ちょっと気になった「のんたれ」を見てみました。
これは、のんが映画を作ることになり、その制作の舞台裏のドキュメンタリーの動画10本と、出来上がった映画、おまけの動画などから構成されています。
この、「映画を作る過程を映像作品にする」という取り組みはとても今っぽいしYouTubeらしくて良いなと思いました。リアリティー番組と同じような感じで、「この作品はどうなるんだろう」というわくわく感やハラハラドキドキを味わえます。なんとなく見始めた割には続きが気になり始め、一気に見てしまいました。
また、映画好きとしては「映画ってこんな過程を踏んで作られるんだ」という発見が随所にあって見応えがありました。私はドキュメンタリーから見始めましたが、それだと映画をまっさらな状態では見れなくなるので、まず映画を見た上でドキュメンタリーを見ても面白そう。
出来上がった作品自体は、不思議な世界観も相まってちょっとついていけないような部分も多かったですが、ドキュメンタリーと合わせて見ているので「あの撮影はこの場面だったのか〜!」など、作品単体で見るのとはまた違う見方もできたので楽しめました。
使わなかった機能
Premiumの機能に含まれていても使わなかったものもありました。
YouTube Music
1ヶ月しか使えないなら、今使っているSpotifyでいいやと思い、全く使いませんでした。
オフライン再生
事前に動画をダウンロードしておけば、インターネットのない環境でも動画が見れる機能。外出先で見たい・使いたいという場合は便利かもしれませんが、そんな外出がほぼできないという状況だったので出番がありませんでした。
まとめ:無料でも使えるものに課金するのか否か
お金を払わないと全く使えないサービスとは違い、オリジナル作品以外の、普通にアップされている動画を見るという基本的な機能は無料で使えるYouTube。Spotifyなどのサービスと同じく、「無料でも使えるものに、快適性を求めて課金するのか否か」という点で、人それぞれ、考え方や評価は変わりそうだなと思います。
私は、こういった定額サービスへの支出は今は必要性を感じておらず、お金の余裕もないので、契約を続けることはしませんでした。そうでなくても、個人でPremiumを使うとするとちょっと高いかな〜という感覚です。ファミリープランで数百円の負担で済むなら、今後はありかも、という感じ。
広告って、視聴したいコンテンツに集中したい頭をかき回される感じがして嫌なんですよね…。できれば避けたいという気持ちはありますが、でも広告のおかげで無料で使えるのはとてもありがたいし、ネットのコンテンツは広告費に支えられているのもわかっています。自分なりのそのバランスをどこで取るかは、その時々のタイミングにもよるし、どれくらいそのサービスを使うかにもよります。
可能なら、オリジナル作品とかは見れなくて良いから、広告なしにできるプランが数百円であったら良いのにな〜と思います。現状のプランでは、私としては「とても快適だけど、継続の決め手には欠ける」という感じでした。
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